神楽坂の大好きなイタリアン、『しゅうご』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
『しゅうご』は開店10周年。
お祝いに届いた花が飾られている。
この花は今夜届いた、『神楽坂 英(ei)』からのもの。
『英』は、芸者新道にある和風のバーで、芸者さんの英子(ひでこ)さんのお店である。
こちらは神楽坂の人気のモダン・シノワ、『エンジン』のオーナー・シェフ、松下さんからのもの。
『エンジン』の中華は素晴らしく、また行きたいと思う。
赤ワインもボトルで注文。
イタリア、ピエモンテ州のエレーナ・ジュゼッペが造る、バローロ、デル・コムーネ・ディ・ラ・モッラ、2012年。
ぶどう農家が長年の夢を実現させたワイナリーで、ファースト・ヴィンテージは2009年。
コルクの状態はとても良い。
伝統的な造りの、エレガントなバローロだ。
オークの大樽(一部バリック)でマロラクティック発酵を行い、そのまま30ヶ月熟成。
無濾過で瓶詰後、更に9~12ヶ月瓶内熟成させてリリース。
ぶどうは有機栽培で、発酵には野生酵母を用いている。
温前菜は、フランス産モリーユ茸とパンチェッタ、卵黄メレンゲ焼き。
モリーユ茸は二人の大好物。
迷うことなくこの料理を選んだ。
中には高価なモリーユ茸がたっぷり入っている。
最高に美味。
豊頃町蝦夷鹿のシンシンとタンモトのグリル。
写真ではよくわからないが、かなりの大きさ。
これが三週間前にお願いし、私達のために特別に取り寄せてもらった蝦夷鹿のシンシン(右)と、タンモト(左)。
鹿のタンを食べるのは初めて。
舌先は草の香りがするが、根元は柔らかく味が濃厚なのだそうだ。
シンシンは素晴らしい火入れ。
身は柔らかく、血の香りが食欲を誘う。
タンモト。
外はコリコリで、中はジューシー。
鹿の舌がこんなに美味しいとは驚き。
彼女が選んだ食後のドルチェは、ガトーショコラ。
オリジナルはイチゴのグラニテ添えだが、キャラメルジェラートに変えてもらった。
私のドルチェは、りんごのコンポート、キャラメルジェラート。
「蝦夷鹿は本当に美味しかったわ。わざわざ頼んでくれてありがとう」と彼女。
「今夜の料理には満足だね。君が喜んでくれて僕も嬉しいよ」と私。
廣瀬シェフ、今夜もお世話になりありがとうございました。
次回も楽しみにしています。
『しゅうご』を出ると、神楽坂を下る。
立ち寄ったのは、『ポール神楽坂』。
1889年、フランス北部のリールで創業したパン屋さん。
日本に進出して20数年になるが、今もフランスの味を再現している人気のお店だ。
ここでパンを数種類購入。
時間も遅く、雨も降っているので神楽坂にも人通りは少ない。
今夜の料理は本当に美味しかった。
料理が素晴らしく、我儘も聞いてもらえる『しゅうご』が大好きだ。
彼女と過ごす神楽坂の夜は、楽しく更けて行きました。