ある風の強い快晴の日、東京湾が見える公園にウォーキングに行った。
強い風にあおられ、白波が打ち寄せる。
それでも、砂つぶてが飛んでくるほどの風ではない。
海のかなたに何か白いものが。
よく見ると、ヨットが帆をいっぱいに張って帆走している。
ヨットマンにとっては、気持ちの良い天気なのだろう。
防風林を抜けると、空には凧。
かなりの高度に揚げられているが、肉眼ではっきり図柄が見えるのだから、大きな凧なのだろう。
鴨が北に渡り、ユリカモメも居なくなり、カラスばかり目立つようになった。
この写真の中にも6羽のカラスが羽を休めている。
公園でお弁当を食べる人が多いが、ごみの捨て方が悪いとカラスの餌食になってしまう。
そこら中に飛び散ったビニール袋やプラスチックカップを片付ける公園職員の方の苦労が絶えない。
撮影していると、何に驚いたのかカラスが一斉に飛び立った。
スマホにしては、その瞬間を上手く捉えることができた。
公園内をウォーキングしていると、目の前をすたこら歩く亀。
甲羅も完全に乾いている。
熱く焼けたコンクリートの上に居ると、干し亀になってしまいそうだ。
人が近付くと手足と首を引っ込めるのだが、暑くてそんな余裕は無いようだ。
池に連れて行こうかとも思ったが、どうやら道はわかっているようなので見守ることに。
池に飛び込む(正確に言うと、落ち込む)ところを見届けると、再びウォーキングを開始。
海浜公園での楽しいウォーキングでした。
今夜は濃い赤ワインを抜栓。
成城石井で衝動買いした三本のうちの1本。
イエロン、ネロ・ダーヴォラ、テッラ・シチリアーネ、2015年。
シチリアの地ぶどう、ネロ・ダーヴォラで造られたI.G.T.ワイン。
エチケットには、古代の壺に描かれているような絵。
その中には、ローマ数字のVと、ラテン語で水、土、火、空気と書かれている。
裏のラベルを見ると、イタリア語と英語でワインの説明が。
このワイン畑は古代のヘーローに啓示を受け、天与の自然に恵まれているのだそうだ。
ヘーローとは、美と愛の女神、アフロディーテに仕えた女神官で、神にワインを捧げたのだそうだ。
エチケットに書かれたVはFifth elementのことで、地球上の四つの要素、水、土、火、空気、そして湿気(春)、熱気(夏)、乾燥(秋)、空気(冬)から生まれているのだそうだ。
このワインの出所を調べようとしたが、よくわからない。
日本のサイトには記載がない。
アメリカのワイン販売サイトの情報では、造り手はテヌータ・ピッチーニとのこと。
イタリアのサイトでピッチーニを調べると、トスカーナで1882年創業の四代続く家族経営のワイナリー。
イタリア各地に四つのワイナリーを保有するが、商品一覧にこのワインは無い。
不思議なワインだ。
色合いは紫を帯びた不透明な濃いガーネット。
口に含むと、カシス、プルーン、干し無花果のニュアンス。
タンニンも強い。
濃い赤を気軽に飲みたい時に適したワインだ。
出所不明ながら、美味い赤を楽しんだ、今夜のお家ワインでした。