銀座の何時ものフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ銀座』で開催された、「在日フランス商工会議所100周年記念ディナー」に彼女と共に参加した。
ここでこのような催しが行われるのは珍しい。
今夜はお店のスタッフも正装し、少し緊張気味。
右がここのソムリエの大友さん。
左は『メゾン ポール・ボキューズ』から応援に来たソムリエの北村さん。
北村さんはここで学び、ソムリエの資格を取得し、『メゾン』に転勤となったので、このお店には思い入れがある。
日が暮れるのが早くなった。
今夜はこの広いお店が満席となっているそうだ。
私達のテーブルは、今夜の主賓席、フランス商工会議所理事のテーブルのお隣。
テーブルには、今夜のメニューがセットされている。
今夜のディナーには、ぐるなびが協賛しているようだ。
乾杯のスパークリングは、ヴーヴ・アンバルが造るクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2015年。
シャンパーニュ方式で造られる高品質のクレマンは美味い。
ここ二年余りは2014年ヴィンテージだったが、最近2015年VTに代わった。
今夜は、日本におけるフランス料理の歴史について講演がある。
お話しされるのは、在日フランス商工会議所理事のマニグリエ真矢氏。
日本で会社を興しその代表取締役を務めると共に、フランス政府の対外貿易顧問委員会の副会長でもある。
お隣にいるのは、星野料理長。
マニグリエ理事が星野料理長に「貴方にとってフランス料理とは何ですか」と無茶振り。
星野さんは何とか無難に答え、今夜の料理の説明に話しを移す。
アミューズ・ブーシュが出されるまで講演を聴きながら30分近くもクレマンを飲み続けたので酔ってしまいそう。
冷たいガスパチョと魚のフリット”アクラ”。
このガスパチョ、すこぶる美味い。
アクラは、白身魚とアンチョビが入ったコロッケ。
空いたお腹が喜ぶ美味しさ。
ローヌの人気のドメーヌ、ジャン・ルイ・シャーヴが造る、J.L.シャーヴ・セレクション、エルミタージュ・ブラン、ブランシェ、2011年。
ジャン・ルイ・シャーヴは現当主が16代目という名門。
ドメーヌ物のワインの価格はとても高くなった。
そこでネゴシアン物としてJ.L.シャーヴ・セレクションを作り始めた。
基本は購入ぶどうで醸造するのがこのセレクションなのだが、実はこのエルミタージュ・ブラン、ブランシェには、ドメーヌ物のワインを造った残りのぶどうが85%も使われている。
色合いは濃く、粘性もある。
華やかな白い花の香り、ハチミツやメープルシロップのニュアンス。
複層的で重厚なボディだ。
ぶどうはマルサンヌ100%で、樹齢は50~60年と高い。
前菜は、フランス産鴨フォアグラのポワレ、軽いブリオッシュ、イチジクのコンポテ、ポルト酒のジューソース。
フォアグラの香りが素晴らしい。
ポルト酒のジューソースとの相性も抜群。
イチジクのコンポテは、イチジク、プルーン、アプリコットに白ワインを加え、煮詰めて作ったジャム。
これがフォアグラに合って美味い。
彼女と共に参加した、「在日フランス商工会議所100周年記念ディナー」の楽しい夜は続きます。