年を越してしまいましたが、フランス旅行記に戻ります。
今回のフランスの旅の目的は、ボーヌで開催された栄光の三日間とコート・ド・ニュイ訪問。
でも美味しいレストランも訪問したかったので、ブルゴーニュ最大の都市、ディジョンに宿泊し、ディジョンを拠点に行動した。
宿泊しているオステルリ シャポー・ルージュを出てほんの少し歩くと、街の中心部に着く。
この先を横切っているのがメイン通り、リベルテ通り。
リベルテ通りには、パリの有名な百貨店、ギャラリー・ラファイエットがある。
まだ朝早いので、開店前。
こちらは郵便局。
ここは銀行。
デザインがとても面白い。
リベルテ通りの西端には、ギョーム門。
凱旋門かと思ったら、元々は城壁の門で、19世紀に城壁が崩れ門だけ残ったのだそうだ。
アーチが美しい門だ。
名前は、11世紀のベネディクト会サン・ベニーニュ修道院の改革者、ギョーム・ド・ヴォルビアーノに由来する。
夜になっても門の周りには多くの人出。
門の前に広がるのは、ダルシ広場。
広場の先には、ダルシ庭園がある。
広場には路面電車の発着場があり、車の乗り入れが禁止されている市の中心部、歴史地区に行くにはここを利用するのが便利なのだ。
リベルテ通りを東に戻ると、フランソワ・リュード広場に出る。
広場には、メリーゴーランド。
昼間は動いていなかったが、夜になると明りが灯り、一人だけだが客が乗っていた。
リベルテ通りを更に東進すると、ブルゴーニュ大公宮殿に至る。
14~15世紀にディジョンがブルゴーニュ公国の首都だった頃の宮殿。
今は左翼は市庁舎、右翼はディジョン美術館となっている。
真ん中の高い塔は、高さ46mのフィリップ善良公の塔。
その後ろに見える尖塔と大屋根は、ノートルダム教会。
ディジョン美術館が入る右翼の建物。
左翼も全く同じ造りとなっている。
宮殿の前はリベラシオン広場。
広場の周囲を半円形の建物が取り囲み、広場の左右には噴水が配置されている。
フランスで最も美しい広場のひとつとされている。
宮殿を過ぎて先に進もうとすると、朝日が射して建物が綺麗に浮かび上がる。
それに合わせたかのように、噴水が勢いよく湧き上がる。
噴水は一晩中出ているのだろうか。
まだ観光客も居ない早朝に、何故噴水を出すのか無駄なように感じる。
あ、私達も観光客だった。
宮殿の裏手に回ると、ブルゴーニュ大公、フィリップ善良公の像がある。
何が善良=Bonなのか調べてみると、「直ぐに怒るが謝れば直ぐに許す」、「美味い料理を愛した」、「30人の愛人を愛した」のがBonなのだそうだ。
台座には、”Philippe le Bon”と書かれている。
善良公という名前がしっくり感じられないのは、Bon=善良という日本語訳がおかしいということだろう。
宮殿のすぐ近くには劇場。
ここは劇場広場というのだそうだ。
ゴシック建築の特徴のひとつである、フライング・バットレスを見ることができる。
この建築技術の開発により、大屋根を高い位置に造ることが出来、またステンドグラス用の窓を作ることができるようになった。
ここは、サン・ミッシェル教会。
歴史地区は自動車進入禁止となっており、こんな鉄製の杭が立っている。
中に入る許可を得ている車が近付くと、ライトが青に変わり、この杭が地中に沈む仕組みとなっている。
ディジョンの朝の、楽しい街歩きでした。