パリ17区にある人気のお店、『Le 975』での彼女との楽しい食事の続き。
今日の料理は、ディナーと同じメニューの”シェフのお任せコース”をお願いしている。
お任せなので料理のメニューが無い。
給仕をしてくれる、共同経営者のマチューさんに聞いても、玉尾シェフが何を作るのかわからないとのこと。
シャンパーニュが美味しいのでどんどん飲み進んでしまう。
このままでは、料理が出る前にボトルを空けてしまいそうだ。
飲んでいるシャンパーニュは、モーリス・グルミエ、ブリュット、ブラン・ド・ノワール。
評価が高く、入手困難なシャンパーニュだ。
シャンパーニュのお供に届いたのは、小さな赤カブ。
テーブルに置かれている三種の薬味、ハーブ塩、山椒、岩塩を付けて食べるととても美味しい。
パンもたっぷり届く。
枚数が奇数なのが面白い。
寒い日なので、温かなカボチャのスープが嬉しい。
なんだかほっこりする美味しさ。
トッピングされたベーコンやナッツが良いアクセントになっている。
前菜が届いたが、これは何なのだろう。
横から見ると、マグロのようだ。
切り分けると、中はレアー。
プラムのソースととても良く合って美味い。
シャンパーニュが無くなったので、マチューさんにブルゴーニュのピノ・ノワールでお薦めのボトルをお願いする。
出されたワインは、ドメーヌ・ジョルジュ・ロワ・エ・フィスが造る、ショレイ・レ・ボーヌ、2016年。
この造り手については情報が無い。
グラスに注ぐと、ベリー系のフルーティな香り。
しっかりとした酸とタンニンを持ち、果実味とのバランスが良い。
グラスの写真は撮り忘れ。
魚料理は、真鱈。
付け合わせには、貝。
ソースには貝のエキスが使われているのだろうか。
隠し味は味噌のようだ。
新しいカトラリーが届く。
こんな簡単な模様のラギオールがあるとは知らなかった。
肉料理は、牛。
シンプルな盛り付けだが、とてもスタイリッシュ。
素晴らしい火入れ。
ソースは美味しく、塩分は控え目。
デセールはとても可愛い。
美味しかったことは覚えているが、それぞれの素材が何だったかは忘れてしまった。
「ここの料理は本当に美味しいわね。ディジョンの味付けが濃かったので、ここで食べると何だかほっとする感じ」と彼女。
「和食の要素を色々取り入れているね。このお店がパリに住む日本人だけでなく、フランス人の食通に愛されていることが嬉しいね」と私。
この方が、共同経営者の玉尾大樹シェフ。
シェフ、お世話になりました。
美味しく優しい料理で、心も胃も癒されました。
これがお店のショップカード。
『Le 975』を出ると、カルフール・シティでお買い物。
海外のスーパーを見て歩くのは楽しい。
面白い機械を見付けた。
上の篭にはオレンジがいっぱい詰まっている。
500ccほどのボトル1本で、約€3.-。
ボタンを押すとオレンジが次々と機械に吸い込まれ、潰されてオレンジジュースが流れ出てくるのだ。
この500ccほどのボトル1本で、約€3.-。
3個か4個のオレンジが潰された。
ボジョレー・ヌーヴォーを見付けた。
解禁日当日からディジョンに滞在していたが、ディジョンではボジョレー・ヌーヴォーは影も形も無かった。
ジョルジュ・デュブッフが1本€6.6.-。
ホテルへの帰りは、ポルト・ド・クリシー駅からRER(高速郊外鉄道)に乗り、ヌイイ・ポルト・マイヨ駅で降りる。
RERは二階建て車両になっている。
これは慣れない人間にとってはちょっと気を遣う。
降車駅に着いてから席を立つのでは、乗降ドアまで時間が掛るのだ。
そこで駅名を確かめ、一つ前の駅を発車すると降りる準備をしなければならない。
宿泊ホテル、ル・メリディアン・エトワールに着いた時は、もうすっかり夜。
シャワーを浴び、のんびりベッドに横になり、天気予報を見る。
明日は一層寒くなり、雨も降るようだ。
今夜は早寝をして、明日に備えることにしよう。
彼女と過ごすパリの夜は素敵に更けて行きました。