11月のこと、彼女と東京駅で待ち合わせ、大丸東京店でお買い物。
お買い物が終わると八重洲地下街を抜け、外堀通りを銀座方面に向かう。
後ろを振り返ると、グラントーキョー・ノースタワーが明るく輝く。
手前は、サウスタワーに繋がるグランルーフ。
鍛治橋交差点まで来ると右手に宇宙船のように見える東京フォーラム。
そして外堀通りの先には東京交通会館が見える。
今夜のディナーのお店は、東京交通会館のすぐ近く。
銀座までくると、まるごと高知。
かずみさんを思い出し、ちょっと立ち寄ってみる。
丸井有楽町や東京交通会館の前まで来た。
柳は銀座のシンボル。
マロニエゲートギンザ1に入ると、何時ものフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ』に向かう。
今日も開店と同時に入店。
この『ポール・ボキューズ』のナプキンを見ると、お腹が空いてくる。
既にパブロフの犬状態。
ソムリエの大友さんがアペリティフを届けてくれる。
ウォッカをトニックウォーターとソーダで割り、リンゴのピューレを加えたカクテル。
爽やかで仄かなリンゴの甘みを感じるカクテルだ。
使われているウォッカは、ウヰルキンソン、40度。
前菜は、インカの目覚めとパルマ産生ハムのテリーヌ、ミルフィーユ仕立て。
ほうれん草のムースリーヌ、リンゴとサラダのコンポゼを添えて。
見た目に美しく、食べて美味しい料理だ。
左右に添えられているのは、アンチョビのソース。
アンチョビの塩味がポテトに良く合って美味い。
このアペリティフ、とても美味い。
と言っても、三杯は飲み過ぎ。
口当たりは優しいが、ウォッカが入っているのでアルコール度数は結構ある。
フランスで作られた生地を冷凍で輸入し、ここで焼かれたバゲットは美味しい。
白ワインは大好きな造り手、クローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2009年。
クローディはブルゴーニュで注目の女流醸造家だ。
熟成がかなり進んでいる。
完熟果実の凝縮感にエステル香が混じる。
酸とミネラルを持つので、まだまだしっかりしたボディだ。
2009年はもう在庫がほとんど切れたようで、ここで飲むことができるのはこれで最後かもしれない。
軽く燻製をかけた鰆のムニエル、サフランソース。
キャベツとベーコンのレムラード、パセリ風味のプティトマトのロースト。
鰆は愛知県産。
春と書く魚だが、実は晩秋が旬なのだ。
鰆の薫香が素晴らしい。
サフランソースは、サフランの香りを付けたブールブランソース。
飲み過ぎとは思いながら、クローディ・ジョバールのリュリーは美味しいので三杯目。
銀座のいつものフレンチ、『ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。