神楽坂のリヨン料理の名店、『ルグドゥノム・ブション・リヨネ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
『ドルチェ・ヴィータ』でスプマンテと白ワインを飲んできているので、白はボトルではなくグラスで飲むことにする。
ドメーヌ・プレーニュ・ル・ヴィユが造る、プレーニュ・トラディション、IGP ペイ・ドック、2017年。
ラングドック地方の地中海に近いプレーニュ・ル・ヴィユという場所にある家族経営のドメーヌ。
ここは、2000年前からワイン造りが行われていた場所。
ドメーヌには、250haの畑と、1202年に建設された古城を保有している。
とても良い大きなブルゴーニュ・グラスで出された。
ふくよかな果実香が立ち昇る。
洋梨や青リンゴの香り、口に含むとブリオッシュや炒ったナッツのニュアンスが続く。
ぶどうはシャルドネ100%で、栽培はリュット・レゾネ。
アミューズは、グジェールとレンズ豆。
バゲットもたっぷり。
「何だか今夜のワインは美味しいわね」と彼女。
ということは、白をもっと飲みたいということ。
次のグラスは、北ローヌのドゥラス・フレールが造る、コート・デュ・ローヌ、サンテスプリ、2016年。
ドゥラスは1835年に設立された名門で、今や北ローヌを代表する造り手の一つ。
裏のエチケットにワイナリーとワインの説明が書かれているが、表記は英語。
輸出用のボトルのようだ。
今度は大きなボルドー・グラス。
色合いは濃い黄金色。
熟した洋梨やパッションフルーツの香り。
果実味は強いが、キレの良い辛口。
セパージュは、グルナッシュ・ブラン70%、クレレット10%、ブールブーラン10%、ヴィオニエ10%。
彼女の前菜は、帆立貝のタルタル、自家製アンドゥイユとキャビア。
キャビアをエクストラで乗せてもらった。
アンドゥイユは豚の腸詰。
私の前菜は、リヨン風サラダ、自家製ベーコンとケークサレ。
温玉をパカッと割って混ぜて食べる。
このベーコン、かなり美味い。
魚料理は、金目鯛のヴァプール、アサリとコリアンダーのゼリー、レモングラスのソース。
あれ、ソースがかかっていない。
と思ったら、テーブル上でソースがかけられた。
たっぷりのソースの香りが素晴らしい。
ヴァプールされた金目鯛の身は柔らかく旨味が詰まっている。
こちらが、オナーのクリストフ・ポコさん。
昨年11月にブルゴーニュに旅した時、ディジョンのホテルで偶然『ルグドゥノム・ブション・リヨネ』の特集番組を観た。
そこで嬉しくなり、ポコさんに「ポコさんの特集番組を観ましたよ」とこの写真を添えてメールを送った。
すると「ありがとうございます。フランスで紹介されて光栄です。またお会いできることを楽しみにしています」との返事をいただいた。
そこで、帰国後すぐに予約を入れ、年明けに食べに来たのだ。
神楽坂のリヨン料理のフレンチ、『ルグドゥノム・ブション・リヨネ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。