彼女と神楽坂のリヨン料理の名店、『ルグドゥノム・ブション・リヨネ』で過ごす素敵な夜の続き。
赤ワインはボトルで注文。
ちょっとマイナーな村のブルゴーニュ、ドメーヌ・ルニャール・クリスチャンが造る、マランジェ、プルミエ・クリュ、レ・クロ・ルソー、2015年。
マランジェは、1988年に認定されたコート・ド・ボーヌで最も新しいA.O.C.。
マランジェのワインは一度も飲んだことがなかったし、ヴィンテージも2015年と良かったので、ここで見付けて即決で注文。
コルクの状態も香りも良い。
ブラックチェリーやラズベリーの香り。
アタックは弱いように感じたが、時間と共に豊かな果実味が現れ、強いタンニンとのバランスが良くなった。
腐葉土やオークのニュアンスも心地良い。
樽熟成期間は12ヶ月で、新樽比率は30%。
鳩とフォアグラのバロタン仕立て、菊芋とシャントレル。
「今夜は大好きな鳩を食べられて幸せ、ありがとう」と彼女。
鳩は二人の大好物だが、日本ではなかなかお目に掛れないので、彼女も大喜び。
それにしても、鳩は日本で食べるとどうしてこんなに高価なのだろう。
フォアグラと鳩の胸肉の組み合わせとは贅沢で美味い。
バロタンとはチョコレートの専用箱のことだが、ここではフォアグラと鳩がケースに入れられているようになっているので、バロタン仕立てと呼んでいるのだろうか。
横に添えられているのは、鳩の腿肉。
これがまた香ばしくてとても美味。
血の香りがする鳩は、ブルピノにも良く合って最高だ。
今夜はアペロから飲んでいるのでボトルを飲み切ることができないかもと思っていたが、鳩が美味しいので、結局飲み干してしまった。
彼女のデセールは、メニュに掲載されていない今夜のスペシャル。
チョコレートのタルト、フロマージュブランのソルベ添え。
私は、リヨン名物のタルトプラリヌとウフアラネージュ。
プラリヌとは、刻んだナッツを食紅で赤く染めたもの。
香ばしく美味しい。
ウフアラネージュは、メレンゲを甘いソースに浮かべたもの。
バニラの香りのするソースがとても良い。
プレートには、粉砂糖で描かれたお店のマーク。
「ポコさんのお料理は美味しいわね。今夜もありがとう」と彼女。
「今度はリヨンに行きたくなるね」と私。
ミニャルディーズが届く。
これはギモーヴ。
もうひとつはチョコレート。
裏を見ると、ルグドゥノムの名前。
満ち足りた想いで店を出ると、本多通りから神楽坂通りには向かわず、芸者新道に入る。
ここは神楽坂の現役の芸者さん、英子(ヒデコ)さんが経営されるバー、『英(エイ)』。
先日、七郎委員長が訪問されていた場所だ。
ここには神楽坂のイタリアン、『しゅうご』のオーナーシェフ、廣瀬周悟さんにご紹介いただいたお店。
芸者新道から神楽坂仲通りに出て神楽坂通りに向かう。
神楽坂通りに出ると、ファミマで彼女の翌朝用のサラダを幾つか購入。
久し振りのリヨン料理の名店、『ルグドゥノム・ブション・リヨネ』で彼女と過ごした、素敵な夜でした。