6月のこと、彼女と成田空港で待ち合わせ。
昨年11月はパリ、ブルゴーニュを旅した。
今年はウィーン、ドゥブロヴニクに旅することにしたのだ。
お昼前の時間なので、ラウンジはとても空いている。
今回の旅は、元々はセルビアのベオグラードを訪問するために企画した。
大学時代の友人が、セルビア大使 兼 ボスニア・ヘルツェゴビナ大使を務めているので、ベオグラードに会いに行くことにしたのだ。
彼女を誘うと、バルカンまで行くのであればドゥブロヴニクに行きたいとのこと。
まずはバルカン諸国にアクセスのよいウィーンに行くことにし、そこからベオグラードとドゥブロヴニクを回る計画を立てることにした。
ところがベオグラードからドゥブロヴニクに飛ぶ便は週二便しかなく、彼女が休みを取れる期間内では、周遊が難しいことが判明。
結果として、ベオグラードをスキップすることになってしまった。
大使閣下には夏休みで帰国される時に会えるので、近くまで行きながら会いに行かなかったことを謝ることにしよう。
まずは、泡で乾杯。
スペイン、カタルーニャ州のコヴィデスが造る、フェリオール、カヴェ、ブリュット、セレクション。
泡に合わせたのは、サラダ。
続いては白ワイン。
オーストラリア、南オーストラリア州のダーレンベルグが造る、ザ・スタンプ・ジャンプ、ライトリー・ウッディッド・シャルドネ、2018年。
ダーレンベルグのワインは美味い。
白がもう一種類置かれている。
ボルドーのシャトー・ブリオ、2017年。
白ワインの法王と称される、ボルドー大学のドゥニ・デュブルデュー教授がコンサルを務めている。
続いては赤ワイン。
アルゼンチン、メンドーサのボデガ・ビアンキが造る、エルサ・ビアンキ、マルベック、2018年。
赤ワインのお供はおろしポン酢ハンバーグを二個と太麺ナポリタン。
太麺パスタは手打風で、モチモチで美味い。
赤ワインももう一種類。
スペイン、カスティーリャ・ラ・マンチャ州のハメケン・セラーズが造る、カパ、シングル・ヴィンヤード、テンプラニーリョ、2018年。
〆は、ANA特製カレー。
これは美味いので、ラウンジでは毎回食べるメニュー。
飲んでいるのは、再びカヴァ。
ラウンジ内にはこんなコーナーもある。
棚に並んでいるのは、日本酒。
きっと海外の客にも人気なのだろう。
今日の日本酒は四種類。
良い名前の日本酒があったので、飲んでみることにする。
そのお酒は、遊歩、ではなく、遊穂 純米吟醸。
石川県羽咋市の御祖酒造が醸す酒で、使用米は山田錦と美山錦、精米歩合は55%。
日本酒のお供は、海苔巻き、稲荷寿司、五目おむすび。
今日も搭乗前に食べ過ぎ。
すると彼女が大きなチョコレートケーキをバッグから取り出した。
「買ったけど食べきれなかったの。一緒に食べてね」とのこと。
お腹がいっぱいな上に、ケーキまで食べてしまう。
いよいよ搭乗の時間。
今回はANAではなく、ANAと同じスターアライアンスのオーストリア航空。
羽田発のANAが取れなかったので、成田発のオーストリア航空にしたのだ。
楽しい旅の始まりです。