白金の『シェラトン都ホテル』で彼女と過ごす、美味しい夜の続き。
三本目は、イタリア、ピエモンテ州の素晴らしいワインを抜栓。
マルケシ・アルフィエリが造る、アルフィエラ、バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ、2004年。
これは、ピエモンテのアスティとアルバの間にあるサン・マルティーノの領主、アルフィエリ家のワインであり、ワイナリーはマルティーノの丘に建つアルフィエリ城にある。
文献によると、1339年には既にアルフィエリ家はこの地にぶどう畑を所有していたそうだ。
このバルベーラ・ダスティ・スペリオーレは、アルフィエリを代表するワインで、良いぶどうが収穫された年にのみ生産されているのだ。
このワインを飲むのは、私にとっては二度目。
数年前に2003年を飲んで美味しかったので、2004年を購入し、数年間セラーに寝かせておいたのだ。
外が暗くなったので、ワインの色合いがわからなくなってしまった。
色はわからなくても、グラスに注いだだけで甘い果実香がふわりと漂う。
もう10年近くの熟成を経ているが、バルベーラの酸味は健在で、強い熟成感ととても良くバランスしている。
普通のバルベーラはあまり好きでない彼女も、このワインは本当に美味いと言う。
これを選んだ私としては、ちょっと、いや、かなり嬉しい。
レアーで焼いてもらい、熱々を部屋に届けてもらう。
デザートを頼もうと言うと、ハーゲンダッツのオペラを食べたいと言う。
そこで防寒具に身を包み、身体を寄せ合って近くのコンビニに買い出しに行く。
オペラだけを買うつもりだったが、「コンビニのデザートは美味しいのよ」と、彼女が次々と買い物かごに入れていく。
でも、部屋に戻って食べると確かに美味い。
ケーキは二種類を購入し、半分ずつ分けて食べる。
明日からのダイエットが大変だ。
コールドストーンを見つけたと言って、彼女はこの二種類も買い物カゴに入れてしまった。
あんなにいっぱい飲みいっぱい食べたのに、デザートやアイスクリームはどんどんお腹に入ってしまう。
普段は食べないアイスクリームだけに、彼女と一緒に食べると余計に美味しく感じるのかもしれない。
彼女と過ごす、白金の『シェラトン都ホテル』での楽しく素敵な夜でした。