広尾のお気に入りのイタリアン、『トラットリア・ミケランジェロ』で彼女と過ごす楽しいい夜の続き。
今夜のテーマは、プーリア州。
パスタは二種。
どちらもプーリアのパスタ。
ティエッラは、ジャガイモ、米、ムール貝を層状にして焼き上げた料理。
初めて食べるが、これは美味い。
チーマディラーパのオレキエッテ。
チーマディラーパはイタリアの菜の花。
アンチョビソースが使われている。
パスタにも、プーリアのワイン、マスカ・デル・タッコが造る、ルエッタ・フィアーノが良く合う。
赤ワインは、白ワインと同じくプーリアのマスカ・デル・タッコが造る、ススマニエッロ、2017年。
これは面白いワインだ。
強い果実味はネグロ・アマーロやプリミティーヴォと同じ。
ダークチェリー、ブラックカラント、豆乳、乳酸、そしてチャコールのニュアンス。
濃いルビーレッドだが、割と光を通している。
ぶどうは、ススマニエッロ100%。
同じ造り手、マスカ・デル・タッコの白と赤、フィアーノとススマニエッロの飲み較べ。
フィアーノもススマニエッロと同じく、ずんぐりボトル。
乳のみ仔羊と馬肉の炭火焼き、プーリア風茄子のグラタン添え。
馬肉はプーリア名物。
新村料理長によると、プーリア産の馬肉を探したが見つからず、この肉はヴェネト産とのこと。
旨味が凝縮されていて美味しい。
乳飲み仔羊は生後三か月のもの。
まだ骨も薄く、肉はとても柔らかい。
いよいよドルチェが届いた。
栗粉のクレープとブラッドオレンジ。
ブラッドオレンジの色が鮮やか。
栗粉のクレープの中には、リコッタチーズ、ラム・レーズン、オレンジピール。
甘くなく美味しいドルチェ。
ドルチェに合わせたのは、アペリティーヴォで飲んだカクテル・ミケランジェロ。
白ワインにオレンジ、ライム、レモンを加えた爽やかなカクテル。
「今夜の料理も美味しかったわね。ありがとう」と彼女。
「ここに来ると君は本当に嬉しそうだね。笑顔の君はとても素敵だよ」と私。
新村シェフ、酒巻マネジャーに見送られ、店をあとにする。
次に向かうのは、外苑西通りの向かい側にあるファミマ。
何時ものとおり、彼女の朝食用のサラダを幾つか購入。
今夜は時間が早いので、サラダの量が豊富だ。
店を出ると、向かい側には『カフェ・ミケランジェロ』と『トラットリア・ミケランジェロ』。
それにしても道路工事はまだ終わらない。
彼女と過ごす広尾の夜は素敵に更けていきました。