西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
今夜はトリュフ尽くしのコース。
料理に使われているのは、ペリゴール産冬トリュフ。
黒トリュフの中でもペリゴール産の冬トリュフは香り高い最高級品。
ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット・ロゼ、ミレジム、2016年をたっぷり飲んだ後は、ボルドーの白。
グラーヴのシャトー・ド・シャントグリーヴ、キュヴェ・カロリーヌ、2012年。
カロリーヌはオーナーの孫娘の名前。
強い果実味、抑え気味の香り、そして深い熟成感。
ライチ、洋梨、青りんご、そして樽のニュアンス。
発酵・熟成に新樽を用い、セパージュはセミヨンとソーヴィニヨン・ブランが半分ずつ。
島根県浜田港より~ナメタガレイ~トリュフと春野菜のミルフィーユ、ソース・ブールブラン。
このナメタガレイ、とても大物だと思ったら、平均的には1kg程度だが、これは4kgもあったのだそうだ。
パイ皮の上には、春野菜がたっぷり。
菜の花、スナップエンドウ、空豆、蓮根、ブロッコリー、南瓜、他にも色々、そして黒トリュフ。
シャントグリーヴにも良く合って美味い。
ナメタガレイの身の中にも黒トリュフ。
内木場シェフは、とことん黒トリュフを使った料理を考えたようだ。
赤ワインは、ボルドー、リストラック・メドックのシャトー・フォンレオー、クリュ・ブルジョワ・シュペリュール、2009年。
フォンレオーとは、王の泉という意味。
12世紀にイギリスのヘンリー2世がこの地の泉で喉の渇きを癒したことからの命名。
17世紀には既にセラーが設けられ、1855年にシャトーが建立されている。
さすがクリュ・ブルジョワ・シュペリュールであり、グレート・ヴィンテージの2009年、強くエレガントな素晴らしいワインだ。
豊かな黒果実の香り、濃厚な熟成感、シルキーなタンニン。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン52%、メルロー45%、プティ・ヴェルド3%と、メドックとしてはメルローの比率が高い。
肉料理に添えられるバスマティライスが届く。
パキスタンの最高の香り米を用い、トリュフオイルで炊き上げ、トリュフのスライスが散りばめられている。
シャトー・ド・シャントグリーヴと、シャトー・フォンレオーの並行飲み。
これが美味いのだ。
和牛頬肉のエトフェ、トリュフ香るジュソース、トリュフライス添え。
和牛頬肉の煮込みが柔らかく口の中で溶けてしまう。
添えられているのは、香味野菜と縮みほうれん草、そしてトリュフの香りのバスマティライス。
さらに白赤をお代わりし、並行飲みを続ける。
どちらも頬肉のエトフェに合って美味い。
テーブルの上には、何時もフランスの小物が置かれている。
今夜は、エッフェル塔と水飲み場。
水飲み場には、LA PAIX=平和と書かれている。
彼女と過ごす、西麻布の『レストランひらまつ レゼルヴ』でのトリュフ尽くしの夜は続きます。