日本橋の台湾料理の名店、『富錦樹台菜香檳(フージンツリー)』で彼女と過ごす楽しいランチの続き。
アルベール・ビショーのドメーヌ・デュ・パヴィヨン、ブルゴーニュ・シャルドネのボトルを飲み干すと、赤ワインを抜栓。
カリフォルニア、ナパ・ヴァレーのベリンジャー・ヴィンヤーズが造る、ファウンダーズ・エステート、カベルネ・ソーヴィニヨン、2017年。
ベリンジャーは、1876年創業のナパ・ヴァレー最古のワイナリー。
ブラックチェリー、ブルーベリー、カシスのニュアンス、円やかでこなれたタンニンを持ち、果実味とタンニンのバランスがとても良い。
フレンチオーク85%、アメリカンオーク15%の樽で5カ月間j熟成されている。
このお店の名物メニュー、蜜棗煨肉。
豚バラ肉の角煮、ナツメとハイビスカスソース。
見るからに麗しい肉とソース。
この厚みが素晴らしい。
この料理を目の前にして、赤ワインが一層進む。
私達のテーブルには店長とソムリエが代わる代わる現れ、ワインを注ぎ足したり、水を入れ足したり、料理の説明をしてくれたり、とても良いサービスをしてくれる。
二人に取り分けるのは私の役目。
半分にしてもたっぷりの量がある。
この厚みの肉をどうすればこんなに柔らかく作れるのかと感心する。
ソースは旨味が詰まり塩味が少ないので最後まで美味しく味わうことが出来る。
寶島米粉。
台湾ビーフン、干し海老、豚肉、7種野菜入り。
野菜がたっぷりなのでビーフンが見えない。
米粉には、ハーブがたっぷり入ったラー油を掛けると一層美味しく食べることが出来る。
この皿もヴォリュームがあり、二人に取り分けてもこの量。
最初に料理を注文した時、女性スタッフが注文量の多さに驚いていた。
何とか完食したが、お腹はもう満杯。
店長さんに見送られ、満足満腹でお店をあとにする。
「貴方と一緒だと、このお店でもサービスがとても良かったわね」と彼女は満足げ。
確かに素晴らしいサービスだったが、別に私だからサービスが良かったわけではない。
ほとんどの客がランチセットを注文している中で、お昼からワインを二本飲み、グランドメニューをいっぱい注文し、諭吉二枚以上を使う客はそんなに居ないということだ。
折角室町テラスに来たので、郭元益(グォユェンイー)の台湾菓子を買うことにする。
郭元益は1867年創業の老舗で、台湾では知らない人は居ない名店。
外に出ると雨が止んでいたので、中央通りを歩くことにする。
三越新館まで来ると、「ここにちょっと寄りたいな」と彼女。
何事かと思ったら、目的はイータリーのジェラート。
「今日はデザートを食べていないんだもの」と彼女。
スイーツは別腹とは言えど、彼女の胃袋恐るべし。
私は今日はカロリー過多なのでジェラートはスキップしたいと思ったが、「私だけ食べるのや嫌よ」と言うので、お付き合い。
彼女は、カスターニャとティラミスをコーンで。
淡い色合いのジェラートに焦点を合わせようとしたので、ボケてしまった。
コーンに合わせるべきだったと反省。
私はカスターニャをカップで。
イタリア産の栗をたっぷり使い、ラム酒を加えたジェラートはお気に入り。
外に出ると、日本橋の街燈には既に灯が点っている。
彼女と日本橋で過ごす、楽しい休日の午後でした。