北千住マルイの『グリーン・グリル』でちぃさんと過ごす楽しい夕べの続き。
三種類目のワインでも乾杯。
ニュージーランドのマールボロ・ワインズが造る、ストーン・ベイ、マールボロ、ソーヴィニヨン・ブラン、2019年。
これは美味い。
ライチ、グレープフルーツ、ライムの香り。
マールボロのソーヴィニヨン・ブランの特徴を持つ素晴らしいワインだ。
チーズフォンデュ風ナポリタン。
ここの人気No.1パスタなのだそうだ。
チーズクリームソースの上に、ナポリタンが乗っている感じ。
ナポリタンは、”街の洋食屋さん”の懐かしい味。
そこにチーズが絡んで濃厚な味わいとなっている。
白ワインを三種類飲んだ後は、赤ワイン。
スペイン、カスティーリャ=ラ・マンチャのドミニオ・デ・プンクトゥンが造る、ロベティア、テンプラニーリョ、2018年。
ネックシールにもキャップシールにも蝶々の絵。
四種類目のワインなので、今夜四度目の乾杯。
オーガニックのテンプラニーリョ100%で造られている。
メインは、牛ハラミ肉のガーリックライス。
ちぃさんからは、パスタの後にガーリックライスとはダブル炭水化物だとの指摘を受けたが、食べたいと我儘を言って注文。
肉の焼き加減が良く、美味い。
でも、食べ過ぎ。
窓から下を見下ろすと、既に陽は陰り、街に明かりが点り始めている。
マルイを出ると、ディープな飲み屋街をぶらぶら。
今まで入ったことが無いお店を探索しようと見て歩く。
私にとってはどの店も初めてなのだが、ちぃさんはほとんどの店を利用したことがあり、新規開拓は難しそう。
ワインをたっぷり飲んだので、次は日本酒を飲みたいと思っていたところ、こんな大きな提灯が目に飛び込んできた。
お店の名前は『千住 虎や』。
「タイガースファンのお店なら追い出されるかも」と笑いながら入店。
お店の壁には、なぎら健壱さんの似顔絵や記事がぎっしり。
大将によると、ここはなぎら健壱さんがよく立ち寄るお店なのだそうだ。
入り口に掛かっていた暖簾もなぎらさんのデザインとのこと。
そして『虎や』の名前はタイガースとは関係なく、大将のお名前が”虎谷”さんだった。
時間が早いので、客は私達二人だけ。
ということで、フィジカル・ディスタンシングも問題ない。
ここは日本酒を楽しむお店。
大将が今夜の日本酒を並べてくれた。
最初に選んだ酒は、佐賀県小城市の天山酒造が醸す、七田 純米 おりがらみ 無濾過 生。
夏に飲む冷えたおりがらみが美味い。
麹米は山田錦、掛米はレイホウで、精米歩合は65%。
ここで常連と思われる男性客がお一人カウンターに座られた。
大将との会話を聞いていると、何とサントリーの部長さん。
このお店のビールとウイスキーはサントリーが納品しているのだそうだ。
そして驚いたことに、「ここは”超達人店”なのですよ。是非味わってみてください。大将、私からお二人に」と私達にマスターズ・ドリームの振る舞い酒。
泡がクリーミーで美味い。
”達人店”は多いが、”超達人店”は少ないのだそうだ。
「毎年資格更新があって、大変なんですよ」と大将。
大将が還暦を迎えた時に、サントリーから贈られた記念ボトル。
この角瓶は”寿屋”時代の物。
メーカー名が、KOTOBUKIYA LTD.と書かれている。
大将に”超達人店”の札を持った記念撮影をお願いすると、素晴らしいサービス精神を発揮してくれた。
ちぃさんと過ごす、北千住の楽しい夜は続きます。