恵比寿駅で彼女と待ち合わせると、駒沢通りから旧山手通りを散策しながら今夜のお店に向かう。
金曜日の夜なのだが、ヒルサイドテラスにも人影は少ない。
途中、幾つかのショップに立ち寄りながら、今夜のディナーのお店に向かうのも楽しい。
大好きな邸宅イタリアン、『リストランテASO』の樹齢300年の欅の大木がライトアップされて美しく輝く。
T-SITEに来ると、買い物をするわけでもないのに、中を通りたくなる。
見て歩くだけでも楽しいのだ。
代官山フォーラムまで来た。
一階は、ジュン・アシダのショップ。
毎回私の記事に登場しているが、この『メゾン ポール・ボキューズ』のサインを見ると、食欲が湧いてくる。
レセプションで先﨑支配人と原田マダムがお出迎えしてくれる。
今夜は彼女に習い、食事前に化粧室で見繕い。
この通路の奥に化粧室がある。
そして通路の壁には素晴らしい絵画。
この絵はラウル・デュフィの作品。
19世紀末から20世紀前半に活躍したフォーヴィスムの画家で、美しい色彩の絵を多く残している。
広いサロンに数メートルの間隔を置いてテーブルが配されている。
私達のテーブルは、何時もの一番奥。
開店後すぐなので、サロン内には他の客は一組だけ。
席数を減らしているとはいえ、一時間後には満席となった。
テーブルには金ぴかの何時もの飾り皿のセッティング。
最初のワインはシャンパーニュをボトルで。
ドゥラモット・ブリュット、プール・ヒラマツ。
泡のボトルはサービステーブルのアイスバケットに入れられているので、撮影を忘れることが多い。
最初のグラスを注いでもらった時に、しっかり撮影。
開けたてのドゥラモットは素晴らしい泡立ち。
今夜の料理への期待感が一層高まる。
アミューズ・ブーシュは、ソシソン・パイとグジェール。
ソシソンはリヨンのソーセージ。
ソシソンをブリオッシュの中に入れて焼いたソシソン・ブリオッシュはリヨンの名物料理。
これはそのパイ包み焼き版。
かぼちゃの温かいスープ。
付け合わせはクルトンと栗。
かぼちゃと栗は大好きな組み合わせ。
濃厚で滑らかなスープが美味い。
彼女と過ごす代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』の素敵な夜は続きます。