代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
シャンパーニュを飲み干すと、白ワインはグラスでお願いする。
今夜のグラスワインを見せてもらい、この中から選ぶことに。
左から、ブルゴーニュ、クローディ・ジョバールのリュリー、ロワール、アルフォンス・メロのサンセール、ボルドー、ソーテルヌのクロ・デ・リュンヌ、最後の二本はアルザスのトリンバックのゲヴェルツトラミネールとピノ・グリ。
選んだのは、サンセールとリュリー。
彼女はソーヴィニヨン・ブランで、私はシャルドネ。
左が彼女のサンセール、右が私のリュリー。
ロワールのアルフォンス・メロが造る、サンセール・ブラン、エドモン、2010年。
アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門。
エドモンに使われるぶどうの樹は、樹齢40年~87年と古く、熟成に使われる樽の新樽比率は60%と高い。
サンセールで最高のキュヴェだ。
ブルゴーニュ、コート・シャロネーズのクローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2012年。
クローディ・ジョバールは注目の女流醸造家。
自らのドメーヌの運営に加え、ブルゴーニュの名門、ルモワスネの醸造責任者も務めている。
パンも届く。
バターはエシレ・ドゥー。
オマール海老のサラダ仕立て、ア・ラ・フランセーズ。
これは『ポール・ボキューズ』のスペシャリティ。
オマール海老の真ん中に置かれているのは、プティポワのムースと黒トリュフ。
オマール海老に添えられているオレンジがかったピンクのソースは、オーロラソース。
皿を彩るのは、トマトのソースとオリーブのソース。
『ポール・ボキューズ』を三ツ星たらしめた名物料理はやはり美味い。
ソムリエの大友さんが赤ワインを抜栓してくれている。
この写真はシャンパーニュを抜栓したすぐあとに、赤も開けてもらった時に撮影。
ドメーヌ・フェヴレ、ジュヴレ・シャンベルタン、プルミエ・クリュ、レ・カズティエ、2008年。
レ・カズティエはジュヴレ・シャンベルタンの北側の丘にある畑で、ジュヴレ・シャンベルタン三大プルミエ・クリュの一つに数えられる銘醸畑。
美しいルビー色。
赤果実のアロマ、口に含むと強い熟成感、豊かな果実味と活き活きとした酸、そしてきめ細かなタンニン。
骨格は強く、複雑なストラクチャー。
これは素晴らしいジュヴレ・シャンベルタンだ。
コルクの香りはとても良く、状態も良い。
天然真鯛のポワレ、香味野菜のジュリエンヌ、サフランの香り豊かなマリニエール。
マリニエールとは、漁師風。
ムール貝と白ワインとサフランのソースが素晴らしく美味い。
口直しは、ボジョレーの畑から届くグラニテ。
冷たいワインそのものを飲んでいるようなグラニテ。
これは好きだ。
牛ロース肉のロースト、ジューソースと赤ワインのアクセント、ジャガイモのニョッキと共に。
先﨑支配人がソースを掛けてくれる。
彼女と過ごす代官山のフレンチの名店、『メゾン ポール・ボキューズ』の素敵な夜は続きます。