代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
牛ロース肉のロースト、ジューソースと赤ワインのアクセント、ジャガイモのニョッキと共に。
添えられている野菜は、マイタケのフリット、ナスとカブのロースト。
牛の焼き色が素晴らしい。
乗せられているのは、赤ワインのバター。
ジャガイモのニョッキは別皿で届く。
これがまさにリヨン料理。
美味しいがヴォリュームがあるので普通の日本人には多すぎると思う。
もちろん私は完食。
合わせて飲んでいるのは、ドメーヌ・フェヴレ、ジュヴレ・シャンベルタン、プルミエ・クリュ、レ・カズティエ、2008年。
レ・カズティエはジュヴレ・シャンベルタンの三大プルミエ・クリュの一つに数えられる銘醸畑。
ダウンライトの光を受け、綺麗な像を結んでいる。
デセールはワゴンサービス。
真ん中に置かれているのは、リヨンの『ポール・ボキューズ』本店の模型。
私はデセールのケーキを二つと、ミニャルディーズを一つ選択。
マロンのムース、モンブラン。
マロンクリームにたっぷりの栗が入っていてとても美味い。
ガトー・マルジョレーヌ。
フェルナン・ポワン氏のレストラン、『ピラミッド』のスペシャリティだ。
プラムの赤ワイン煮は一口サイズ。
彼女はと言うと、デセールのケーキを四つと、ミニャルディーズをいっぱい頼んでいる。
「そんなに食べきれるの」と言ったら、一つくれた。
食後のコーヒーはいっぱいになった胃を癒してくれる。
レシートホルダーにも『メゾン』のマーク。
今夜も長居をしたので、厨房前の廊下も既に静まり返っている。
先﨑支配人、原田マダム、入砂料理長、大友ソムリエが並んで見送ってくれる。
お腹がいっぱいなので少し歩くことにし、彼女と肩を並べ、旧山手通りを下る。
T-SITEの向かい側には『リストランテASO』。
T-SITEも明るく輝いている。
空を見上げると、満月。
空に向かって吠えてしまいそうだ。
彼女と過ごす代官山の夜は素敵に更けていきました。