西麻布の『レストランひらまつ レゼルヴ』で開催された”収穫祭パーティー”に彼女と共に出席した素敵な夜の続き。
今夜は、札幌、東京、大阪、福岡の『ひらまつ』各店の四人のシェフによる料理の競演。
大阪の『ラ・フェット ひらまつ』、中谷シェフの、フランス産鴨フォアグラのポワレ、京都聖護院かぶと富田林の海老芋、淡路島産鱧のフリット、トリュフ風味。
流石大阪のレストラン、京都府、大阪府、兵庫県の食材を使っている。
白トリュフの次は、黒トリュフ。
黒トリュフの香りも素晴らしい。
卓上でスープが注がれる。
海老芋、フォアグラ、聖護院かぶの三段重ね。
横に添えられているのは鱧のフリット。
表面をカリッと焼かれたフォアグラが美味。
パンも美味しいので二個目。
パンを食べ過ぎると料理がお腹に入らなくなるので要注意。
福岡の『レストランひらまつ レゼルヴ』、土生シェフの、福岡県玄界島産熟成クエのムニエル、佐賀県白石蓮根と大分県産どんこ椎茸、宮崎県産佐土原茄子、ソース・ヴァン・ジョーヌ。
土生シェフも、福岡県、佐賀県、宮崎県と、九州の食材をこの一皿に盛り込まれている。
熟成クエが濃厚な旨味を持ち美味い。
日本三大クエ獲り名人の一人、森田武常氏のクエなのだそうだ。
ムール貝はモンサンミッシェル産。
緑の液体が、ソース・ヴァン・ジョーヌ。
添えられているのは、佐土原茄子のピュレ。
ブルゴーニュを代表する大ドメーヌ兼ネゴシアン、ルイ・ジャドのポマール、レ・リュジアン、プルミエ・クリュ、2008年。
レ・リュジアンはポマール最高のプルミエ・クリュ畑であり、グラン・クリュ昇格候補と言われている。
赤果実、錆びた鉄、黒い土の香り。
複層的で奥の深い果実味とシルキーなタンニン、そして長い余韻。
素晴らしいピノ・ノワールだ。
西麻布の『レストランひらまつ レゼルヴ』の内木場シェフの、ブルターニュ産仔牛のロースト、セップ茸のラビオリと江戸野菜添え、二種のソースで。
二種のソースは、仔牛のジューソースと、ソースブールブラン。
仔牛なので肉の色が淡い。
とても柔らかく、優しい味わいのブールブランと綺麗にマッチング。
セップ茸のラビオリはカットすると素晴らしい香りがふわりと漂う。
肉料理とポマールが良く合い、グラスも進む。
ディジェスティフが注がれる。
ボルドー、ソーテルヌのカルム・ド・リューセック、2012年。
バロン・ド・ロートシルトが保有する一級格付けワイン、シャトー・リューセックのセカンド・ラベル。
その畑はシャトー・ディケムの畑の東側に隣接している。
輝く黄金色。
熟したアプリコットや柑橘類のコンポート、後味には炒ったナッツのニュアンス。
セカンド・ラベルとは思えない、上質の貴腐ワインだ。
ぶどうは、セミヨン100%。
前園シェフ・パティシエの、長野県塩原農園のラ・フランスのコンポート、キャラメルエピスのミルフィーユ、バニラアイスクリーム添え。
キャラメルのソースが注ぎ込まれる。
味のバランスが良く、とても美味い。
また前園さんのデセールを食べに来たくなる。
ミニャルディーズが届き、ソーテルヌとコーヒーと共に味わう。
カヌレ、マカロン、トリュフチョコレート。
今夜の料理もワインも素晴らしく楽しかった。
最後に今夜の料理を担当した四人のシェフによるご挨拶。
と思ったら、五人いらっしゃる。
来年3月16日に開業する「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」の柳原シェフがご挨拶兼宣伝に来られたのだ。
柳原さんは『レゼルヴ』の内木場シェフの前任者。
続いて六人目のシェフ、丸の内の『サンス・エ・サヴール』の鴨田シェフが現れる。
驚いて見ていると私と目が合い、ペコっと頭を下げて挨拶してくれる。
クリスマス料理のデリバリーの宣伝に来られたとのこと。
話し終えると私達のテーブルに来てくれ、お話しするのも楽しい。
彼も大好きなシェフなのだ。
三階のダイニング・ルームから二階のレセプションに下ると、四店の支配人とシェフが並んでお見送りをしてくれ、お一人お一人と言葉を交わし、白大理石の外階段を下る。
坂元支配人と内木場シェフがレストランの外まで出て見送ってくれ、店をあとにする。
何時ものように六本木ヒルズまで彼女と肩を並べて散策。
66プラザでは、もう直ぐ始まるクリスマス2020の飾り付けが進んでいる。
何時ものとおり、彼女の朝食用のサラダを購入するため成城石井に立ち寄る。
まさに今日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日、ポスターが貼られている。
最近の改装でデリカテッセンのコーナーが通路の向かい側にでき、便利になった。
彼女と過ごす西麻布、六本木の素敵な夜でした。