ちぃさんと日比谷で過ごす楽しい夜の続き。
『ティム・ホー・ワン』を出ると、日比谷ステップ広場にミッドタウン日比谷のマジックタイム・イルミネーションを観に行くことに。
今年は新型コロナ感染拡大の影響でイルミネーションが控えられるのではと心配したが、日比谷仲通りのライティングは例年通りで美しい。
日比谷ステップ広場のクリスマスツリーは、昨年までに較べると小規模。
でも代わりに、今年はアンド・ホープ・マジック・タイムと称する光のショーが10分ごとに開催される。
時計を見て時間を確認し、開始を待つこと1分、日比谷ステップがライトアップされる。
最初は赤く染められる。
そして次々と色が変わり、希望の虹が架けられる。
見終えると、ミッドタウン日比谷の中に進む。
1階のアトリウムでは、”ピーロート・クリスマス・ワイン・フェスティバル2020”が開催されている。
ピーロートとのお付き合いは随分長い。
客の数があまりに少ないので、枯れ木も山の賑わいで立ち寄ることに。
ドイツワインを二種類試飲し、色々お話しをして何も買わずに会場をあとにする。
向かった先は、3階のこちらのお店。
『三ぶん』。
気軽に日本酒を楽しめるお店だ。
まず出されるのは、お粥。
空きっ腹にいきなり酒を飲むのは良くないとの配慮。
でも私たちは飲茶でお腹いっぱいになっているので悪酔いの心配は無い。
黒板に書かれた今日の日本酒から飲みたい酒を選ぶ。
最初の酒は、安曇野の季節の新酒、長野県池田町の大雪渓酒造が醸す、大雪渓純米にごり酒
ちぃさんと乾杯。
醪の濃厚な旨味が素晴らしい。
何杯でもぐびぐびといけそうな酒だ。
長野県産米を65%まで磨いて醸され、日本酒度は驚きの-26。
お腹は空いていないが、日本酒に酒のつまみは必須。
これは珍味のメニュー。
そして棚の上の黒板には今日のお薦めメニュー。
酒飲みには嬉しい料理が並んでいる。
まず注文したのはこちら。
この店は器が良いのもお気に入りの理由のひとつ。
目の前の食器棚には多くの器が整然と並ぶ。
そして貼られた札には「魚は全て天然物です」の文字。
白身魚ぬた。
今日の魚はヒラマサ。
これは酒に合って美味い。
ゴリ唐揚げ。
ゴリはハゼ科の魚で、これは石川県産なのだそうだ。
卓上の薬味セット。
二杯目の酒は、京都府京丹後市の竹野酒造が醸す、弥栄鶴(やさかつる) 山廃純米 七〇(ななまる)。
使用米は京の輝き100%。
精米歩合は70%かと思ったら、74%。
再びちぃさんと乾杯。
まずこの色合いに驚いたが、熟成酒なのだそうだ。
口に含むと熟成感と強い酸味。
乳酸菌発酵させた生酛造りの酒のような味わい。
これは面白い。
卵黄の醤油漬けと湯葉。
湯葉に山葵をのせ、それに卵黄をたっぷり付けて食べる。
美味い。
三杯目の酒は、濃醇の文字に惹かれて選んだ。
香川県琴平町の西野金陵が醸す、濃醇純米。
濾過を抑えて酸味、旨みを残した酒なのだそうだ。
使用米はオオセト、精米歩合は70%。
確かにコクがあり、冷して飲むより常温で飲む方が美味い。
『三ぶん』で日本酒を三杯飲み、酔い気分でミッドタウン日比谷をあとにする。
ちぃさんと過ごす日比谷の夜は続きます。