ある日のウォーキング。
空は雲に覆われ、寒い朝。
それでも10分も歩くと身体はぽかぽかに暖かくなる。
この日は以前のウォーキングで真雁を見付けた池を再び訪問。
真雁たちは丁度目覚めたところのようで、羽繕いに余念がない。
こちらの真雁はお腹が空いたのだろうか、首を延ばしてこれから朝食を食べに池に入ろうとしているようだ。
池の中には、数多くのキンクロハジロ。
私が池の縁に立つと、餌をもらえるのではと一斉に近寄ってくる。
でももらえないとわかると、一斉に背を向けて遠ざかっていく。
その判断の速さと愛想の無さには苦笑してしまう。
離れたところには、カルガモの一団。
身体はキンクロハジロよりカルガモの方が大きいのだが、数の圧力でカルガモは隅に追いやられている。
空を見上げると、鳩の群れ。
私も中学生から高校二年生までの間、レース鳩を飼育したことがある。
血統書付きのレース鳩を10数羽飼育し、毎朝夕飛ばして飛翔力の強化を図っていたことを思い出す。
この鳩はどうやら半野生のカワラバト(ドバト)のようだ。
野生と言っても、キジバト(ヤマバト)ではない。
舞い降りた鳩たち。
中央左の二羽が黒ゴマ、手前真ん中の二羽が灰二引、そして手前右の一羽が灰ゴマ。
他にも純白、栗二引、栗ゴマの種類があるが、この三種は野生ではほとんど見ることが無い。
他の鳩たちは私を遠巻きにしているが、一羽の灰ゴマがひょこひょこと足元にやってきた。
私が少し移動すると、また足元に歩いてくる。
人間に慣れているところを見ると、この鳩は元は飼鳩で迷い鳩になったのかもしれない。
郊外で鳥の観察をした、楽しいウォーキングでした。
今夜はイタリアの白ワインを抜栓。
寒くなると赤ワインを飲むことが多くなるが、久し振りに好きな白の品種のワインを選んだ。
テッレ・ディ・ヴィータが造る、プリンチペ・ディ・グラナティ、グリッロ、2019年。
同じ造り手のワインはネロ・ダーヴォラを先日飲んでいる。
その記事はこちら。
バックラベルを見ると、オーガニックワインであることを示すEUのユーロ・リーフとイタリアのバイオアグリサートの認証マークが付いている。
コロンバ・ビアンカはシチリア最大の協同組合で、組合員のぶどう生産農家は2,480軒、傘下の畑は7,500ha。
またイタリア最大のビオワインの生産者であり、オーガニック栽培の畑は1,800haに及ぶ。
色合いは淡い麦藁色。
青リンゴやグレープフルーツの香り。
口に含むと桃や洋梨のニュアンス。
後味にはグレープフルーツの軽い苦み。
グリッロは”コオロギ”の意味。
グリッロは糖度が高いので、土に落ちた実にコオロギが群がることからこの名が付いたと言われている。
イタリアの美味いオーガニックワインを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。