7月初旬の休日。
彼女と遅めのランチを楽しむことに。
向かった先は、「丸の内テラス」。
今日の待ち合わせのお店は、『エスプリ・ド・タイユヴァン』。
ここは、パリのグラン・メゾン、『タイユヴァン』の料理とワインを気軽に楽しむことが出来るお店。
ランチにしては遅い時間だが、休日のせいか店内はほとんど満席。
壁一面には『タイユヴァン』のワイン・コレクションが並ぶ。
ぱっと見は危なっかしいが、ボトルはネックを壁にしっかり固定されている。
少し早めに着いたので、ソムリエの保坂さんと共に今日のワインを選ぶ。
併設のウォークインセラーには、『タイユヴァン』選定のフランス・ワイン約460種類が保管されている。
こちらのラックには、『タイユヴァン』ブランドのワインが並ぶ。
このセラーに居ると、楽しくていくら時間があっても足りない。
彼女が到着し、料理を選ぶ。
日替わりランチは手軽なコースだが、既に上二つは売り切れ。
何時ものランチメニューもあるが、食べたいのはもっと品数の多い週末コース。
週末コースは、ランチコースにサラダとデザートが付いているので、ゆっくりワインを飲みながら楽しむことが出来る。
ここのマスクケースには、新しいマスクが一枚入っている。
ここまで使用してきたマスクは廃棄し、帰りは新しいマスクをご利用くださいとの暖かい配慮。
このマスク、どちらが外側なのか”out”の文字が記されている。
今日はボトルは赤だけにし、泡はグラスで飲むことにする。
パリゴ&リシャールが造る、パリゴ、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ロゼ、モノクローム。
パリゴ&リシャールは1907年にサヴィニー・レ・ボーヌに設立されたクレマン専業のメゾン。
コート・ドール産のぶどうのみを用いて造られた、高品質のクレマンだ。
美しいピンクの色調に、モノクローム(単色)の名が付けられた。
フランボワーズの香り、口に含むと豊かな果実味とタンニンを含む引き締まった辛口。
ぶどうはピノ・ノワール100%で、瓶内熟成期間は36ヶ月ととても長い。
パリ・ソワール。
ジャガイモの冷製スープ、コンソメジュレを浮かべて。
ヴィシソワーズにコンソメジュレを浮かべると、パリ・ソワールになる。
泡の次は、白をグラスで。
アルザスのトリンバックが造る、リースリング、2018年。
トリンバックは1626年創業の名門で、現当主は13代目。
品質の高さで定評があり、フランスのミシュラン三ツ星レストランのほとんどでオンリストされている。
レモンや青リンゴの爽やかな香り。
口に含むと、綺麗な酸とミネラルを感じ、そのあとに洋梨、アプリコットなどのニュアンス。
クリーンでフルーティ、やはりトリンバックのリースリングは美味い。
季節のサラダ。
「綺麗なサラダね。やっぱりここの料理は好きだわ」と彼女。
栗原貴行シェフの料理はセンスが良い。
いったい何種類の野菜が入っているのだろう。
目と舌を喜ばせてくれるサラダだ。
「丸の内テラス」の『エスプリ・ド・タイユヴァン』で彼女と過ごす楽しいランチは続きます。