「丸の内テラス」にあるフレンチ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』で彼女と過ごす楽しいランチの続き。
彼女が来る前にセラーで選び、抜栓しておいた赤を出してもらう。
ドメーヌ・ヴァンサン・ルグーのブルゴーニュ、ピノ・ノワール、2017年。
現当主のヴァンサン・ルグー氏を始め、父、祖父の三代にわたってDRCに勤め、自らのドメーヌでもDRCと同じワイン造りを行っている。
2010年には有機農法に完全転換を図り、バックラベルにはフランスのオーガニック認証のABマークが付けられている。
コルクの品質も香りもとても良い。
薄旨系のピノ・ノワールかと思ったが、とてもACブルゴーニュとは思えない、しっかりとした果実味とタンニン、酸を持つ素晴らしいボディ。
ぶどうの旨みが凝縮されたエレガントなピノ・ノワールだ。
グラスに残る涙もとても強い。
薩摩若軍鶏のロティと夏野菜、レモンコンフィのソース。
軍鶏の大きな胸肉が一枚そのまま出された。
軍鶏特有の弾力のある肉に、旨みが詰まっている。
美味いが、とても肉厚なのでお腹に堪える。
夏野菜のローストも甘みがあって美味い。
ここのバゲットも好きだ。
お腹はいっぱいでも、これは残せない。
ヴァンサン・ルグーは濃くてもエレガントなボディなので、肉料理にも今日の軍鶏料理にも良く合って美味い。
ここのグラスは、オーストリアのザルト・デンクアート。
軽く薄く、口当たりが素晴らしい。
デセールは、オレンジのババロア。
濃厚で爽やかな口溶け。
たっぷりのランチの〆は、コーヒー。
『エスプリ・ド・タイユヴァン』の料理とワインは満足感が高い。
ソムリエの保坂さんに見送られ、店をあとにする。
「丸の内テラス」には、アメリカンダイナーの『丸の内ベース』も入っている。
ここの予約も緊急事態宣言の延長で一度キャンセルしているので近々訪問しようと思っていたら、また宣言発出となってしまった。
丸の内仲通りの緑も濃くなった。
彼女と過ごす丸の内での楽しいランチでした。