守谷の鮨屋、『歩ずし』で、ちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
美味い鰹の刺身が出されたので、”鰹とくればこれ”、という酒を注文。
高知県高岡郡中土佐町久礼の西岡酒造が醸す、久礼 辛口純米。
久礼は土佐の一本釣りの町。
西岡酒造はもう一つのブランド、純平もリリースしている。
そう、純平は青柳裕介さんの漫画、「土佐の一本釣り」の主人公の名前。
昨年から若い杜氏が醸造を任され、それいけどんどんの勢いのある酒造りを行っている。
一昨年に西岡酒造を訪問し、その杜氏になった蔵人に蔵を案内してもらったのでこの酒には思い入れがある。
その時の記事はこちら。
ちぃさんと乾杯。
江戸切子のグラスが素敵だ。
久礼と鰹の刺身のツーショット。
このキレのある辛口が素晴らしい。
使用米は松山三井、精米歩合は60%、日本酒度は+10。
女将さんが日本酒に合うからと、辛口沢庵を出してくれた。
これが美味しく日本酒が進む。
さて次は何を飲むかと、壁に張り出された今日の酒をチェック。
魅力的な酒が並び、見ているとどれも飲みたくなる。
注文したのは引き続き土佐の酒、南 特別純米。
高知県安芸郡安田町の南酒造場が醸す酒で、松山三井を60%まで磨き、高知酵母(酵母名は不明)で仕込まれている。
キレの良い辛口で、日本酒度は+6。
続く酒は高知を離れ、山形県村山市の高木酒造が醸す、十四代 本丸 秘伝玉返し 特別本醸造。
入手困難な酒を飲むことが出来、幸せ。
五百万石を60%まで磨いて醸されており、本醸造酒ではあるが添加するアルコールは自社の粕取り焼酎が使われている。
円やかで薫り高い酒だ。
十四代を飲むとなれば、再び乾杯。
刺し盛りを食べ終えると、珍しい石垣貝が入荷しているというので、出してもらう。
四種類目の酒は、新潟県魚沼市の緑川酒造が醸す、緑川 純米吟醸。
以前頻繁に通っていた南青山の鮨屋、『花井鮨』の酒が緑川だったので、懐かしい酒だ。
五百万石を55%まで磨き込んで醸された酒。
バランスが良く、飲み飽きしない酒だ。
大将にお任せで握りを注文。
ちぃさんには鮪を、私には光物をお願いした。
鮪の色艶が素晴らしい。
鮃の上にエンガワがのっているのが面白い。
〆の酒は、再び土佐の酒。
高知県土佐市の亀泉酒造が醸す、亀泉 純米吟醸 吟麓。
亀泉酒造には訪問したことはないが、高知龍馬空港で蔵人とお話ししながら試飲をしたことがある。
その時の記事はこちら。
高知県産の吟の夢を用い、精米歩合は50%。
亀泉と言えば高知酵母のCEL-24で醸された極甘口の酒が有名だが、この酒はCEL-19で醸されている。
〆の乾杯。
リンゴ系の甘い爽やかな香り、米の旨みと酸味のバランスが良い素晴らしい吟醸酒だ。
お味噌汁をどうぞと、大きな海老の頭が入った椀が届く。
白身魚もたっぷり入っている。
魚介の出汁が濃厚な味噌汁が素晴らしく美味い。
大将と女将さんに今夜の礼を述べ、帰途に就くことにする。
店を出ようとすると、女将さんが「これ、お土産」と、ところてんをくれた。
ところてんは大好きなので嬉しいお土産。
来た時は西日が厳しかったが、帰りはすっかり夜の帳の中。
ちぃさんと過ごす、守谷での楽しく美味しい夜でした。