ある金曜日、用事があって丸の内へ。
用事を済ませると、毎週金曜日に開催される「行幸マルシェ」に立ち寄ってみる。
以前は行幸通り地下道で開催されていたが、今は新丸ビル前の地下道で開催されている。
10店余りが並び、新鮮な野菜や果物、お花、ワイン、オリーブオイル、天然コーヒー、そしてクラフトバッグなどが販売されている。
農産物に心惹かれたが、夜に会食の予定があるので今日は我慢。
代わりに新丸ビルの成城石井に立ち寄り、調味料やスープを幾つか購入。
東京駅から山手線に乗り向かったのは、恵比寿駅。
彼女と恵比寿駅で待ち合わせているのだ。
彼女と落ち合うと、車に乗って今夜の目的の場所に向かう。
代官山フォーラムで車を降りて向かったのは、フレンチのグランメゾン、『メゾン ポール・ボキューズ』。
この階段を下ると、「代官山フォーラム」の地下全体が『メゾン』となっている。
レセプションで先﨑支配人、原田マダムに迎えられ、緊急事態宣言解除により通常営業に復帰したことをを喜び合う。
コロナ以前は年に数回以上はここで食事をしていたが、今年は度重なる緊急事態宣言で、8回も予約をキャンセルすることになってしまった。
結局ここで食事を出来たのは昨年末の次は6月で、今夜やっと久し振りに訪問することが出来た。
昨年末の、naonaoさん、nekonekoさん、pink bouquetさんとの訪問記事はこちら。
今年6月の彼女との訪問記事はこちら。
彼女が化粧直しをする間、ラウンジで待つことに。
ここには『メゾン ポール・ボキューズ』の前身の『シンポジオン』の時から数十回以上は来ている。
アールヌーボーのステンドグラスのシェードが素敵だ。
調度品の一つ一つが好みで、この部屋に居るととても寛ぐことが出来る。
今年はこの部屋を貸し切り、友人と6人で会食を企画したが、緊急事態宣言でキャンセルとなってしまった。
ラウンジの隣にはバーがある。
今夜は開店時間の20分も前に着いてしまったので一番乗りだったが、次々と客が到着し、このバーでテーブルへの案内を待つ人でいっぱいになってしまった。
先﨑支配人に先導され、今夜のテーブルに向かう。
今年は感染防止対策のため、広いサロンをダイニングルームとして使っていたが、緊急事態宣言が解除され、やっとメインダイニングを使うことが出来るようになったとのこと。
この長い廊下の奥の壁の向こう側が、メインダイニングルーム。
右側には厨房があり、廊下を歩いていると入砂料理長がわざわざ出てきて挨拶をしてくれた。
メインダイニングルームで食事をするのは久し振り。
今夜も部屋の一番奥の、パーテーションで囲まれた最上のテーブルに案内される。
ダイニングに一番に案内されたので、次の客が入室する前に奥から全景を撮影。
テーブル上には何時ものセッティング。
今夜は入砂料理長のお任せコース。
どんな料理に出会えるか楽しみだ。
最初のワインはシャンパーニュ。
サロンの姉妹メゾン、ドゥラモットが造る、シャンパーニュ、ブラン・ド・ブラン、ブリュット、プール・ヒラマツ。
抜栓したばかりの細かく勢いのある泡立ちが嬉しい。
フルーティーで豊かな果実味、心地良い熟成感、キレのある酸と重厚なミネラル、そしてトーストやブリオッシュの余韻。
ドゥラモットのブラン・ド・ブランは美味い。
シャンパーニュのお供はグジェール。
焼いたチーズの香りが鼻腔をくすぐる。
彼女と過ごす、代官山の『メゾン ポール・ボキューズ』での素敵な夜は続きます。