1月中旬のこと、彼女と新橋で待ち合わせ。
新橋に来ると、SL広場のC11 292号の撮影は必須。
一か月前はイルミネーションがこんなに綺麗だった。
目的の店に行く前に、烏森神社にお参り。
今年の正月は外出を控えたので、烏森神社が初詣となった。
烏森神社を出ると、烏森宮脇通りをさらに奥に進む。
今夜のお店はフレンチのワインバー、『スタンド・バイ・ミー』。
ここは本格的なフレンチと和の融合料理を気軽に楽しめるお店。
北山シェフと高橋スーシェフはお二人とも六本木のフレンチの名店、『ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション』の出身なのだ。
看板には”たちのみ”と書かれているが、長いカウンターにも入り口と奥にあるテーブルにもちゃんと椅子が置かれている。
開店と同時に一番乗りしたが、30分後には満席となってしまった。
満席と言っても、カウンターでは隣の客と椅子二つ分の間を空けて座っているので、安心感がある。
そして驚いたことに、このお店でも男性は私一人だけの黒一点。
グルメな女性は良い店を本当によく知っていると改めて感心させられた。
まずはスパークリングワインで乾杯。
彼女がフルボトルだと飲み過ぎになると言うので、ハーフボトルで注文。
イタリアのマルティーニ、ブリュット。
マルティーニはピエモンテ州で1863年に創業した老舗。
青リンゴやグレープフルーツの爽やかな香り。
熟した洋梨やライチのニュアンス、後味にはトーストのヒント。
シャルドネとグレラで作られたブリュットは美味い。
お通しは、キノコのパウンドケーキとコンソメスープ。
パウンドケーキにはキノコとベーコンが入っていて、塩味でワインにも良く合う。
キッチンはカウンターの目の前。
高さがほとんど同じなので、調理の様子がよく見えるのが楽しい。
ひと口前菜は8種類のなかからそれぞれ3種類を選んだ。
彼女が選んだのは、トマト トマト トマト、レバームース、サバタルト。
私が選んだのは、レバームース、サバタルト、本物のうなぎパイ。
彼女が選んだトマト トマト トマトは、色とりどりのトマトが可愛い。
E.V.オリーブオイルと塩胡椒だけのシンプルな味付け。
トマトを一個もらって食べたが美味い。
このドレッシングは残しておいて、他の料理に掛けたりパンに付けて味わった。
透明の容器に入っているので、スマホのピントが合わずボケてしまった。
二人とも選んだレバームースは何と南部煎餅の上に乗せて出された。
鶏の白レバームースの上には、イチゴジャム。
このままパリパリと食べると食感も良く、とても美味い。
二人とも選んだサバタルト。
焼いた食パンの上にラタトゥイユを敷き、その上に炙り〆鯖を乗せている。
これも驚きの美味しさ。
私が選んだ、本物のうなぎパイ。
食べると、名前の意味がわかった。
うなぎパイの上に炙った鰻が乗っているのだ。
先程目の前でバーナーで炙られていたのがこの鰻。
美味しいので、一つ彼女にプレゼント。
私達の目の前で料理を作ってくれているのは、北山シェフ(左)と高橋スーシェフ(右)。
お二人とも調理が丁寧で、質問にも気軽に答えてくれる。
ところで、このお店の名前は”STAND BY ME”ではなく、”STAND BY Mi”で、”Me”が”Mi”になっている。
北山シェフに理由を聞くと、新橋駅の改札パンチのデザインが”Mi”だったので、これは新橋を意味しているとのこと。
そう言えば、看板のデザインもパンチが入った硬券切符だ。
他にも意味があり、店が面している宮脇通りの”Mi”であり、運営会社のミナデインの”Mi”でもあるのだそうだ。
新橋のカジュアルなフレンチ、『スタンド・バイ・ミー』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。