福岡から遊歩さんをお迎えして、丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で過ごす楽しい夜の続き。
今夜のメンバーは、遊歩さん、タナーバさん、そして私。
第二のアントレは、ラタトゥイユ。
ラタトゥイユもこうして出されると美しい前菜になる。
添えられているのは、ドライトマト、オニオンチップ、バジルとニンジンのオイル。
飲んでいるシャンパーニュは、ダニエル・デュモン、ブリュット、グラン・レゼルヴ。
1970年代に設立されたR.M.で、保有する畑は10ha。
柑橘系の爽やかな香り。
優しい果実味と活き活きとした酸とミネラルのバランスが素晴らしい。
セパージュは、ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%。
バゲットが届く。
第三のアントレは、フォアグラ、鰻。
添えられているのは、米粉のチュイル。
フォアグラのテリーヌを鰻で巻くとは、面白い発想。
添えられているのは、赤ワインとバルサミコのソース。
二本目のシャンパーニュも抜栓。
ジャン・ヴェッセル、エクストラ・ブリュット、ブージィ。
モンターニュ・ド・ランス地方のピノ・ノワールの聖地、ブージィ村に本拠地を構えるジャン・ヴェッセルが保有する8haの畑は全てグラン・クリュ。
ノンドサで造られたエクストラ・ブリュットは黒果実の豊かな果実味を持つ、キレの良い辛口。
セパージュは、ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%。
ピノ・ノワール主体のシャンパーニュがお好きな遊歩さんのために用意してもらったボトル。
ミュズレも素敵。
シャンパーニュが進み、久し振りに会う三人の近況報告も熱を帯びる。
タナーバさんの恋バナへの遊歩さんの突っ込みが鋭い。
第四のアントレは、トウモロコシ、雲丹。
トウモロコシのムースには海水のジュレ。
添えられているのは海藻。
上を覆うのは揚げたカダイフ、さらにその上に雲丹。
魚料理に合わせ、白ワインを飲むことに。
皆さんそれぞれ好きなワインを選択。
私が選んだのは、ロワールのブノワ・ショヴォーが造る、コトー・デュ・ジェノワ、シレックス、2020年。
ブノワ・ショヴォーの畑の中の、シレックス土壌のソーヴィニヨン・ブランのみを用いて造られている。
ポワソンは、鱸のムニエル。
野菜の種類が豊富なのも嬉しい。
添えられているのは、ポレンタ、グリーンアスパラ、オカヒジキ、ケッパー、等々。
肉料理には赤ワイン。
赤も皆さんそれぞれで、私が選んだのはドメーヌ・グール・ド・ショレが造る、ジゴンダス、キュヴェ・トラディション、2018年。
ジゴンダスで1900年に設立されたドメーヌで、ここ三代は母、娘、孫娘と女性が守り、品質向上に取り組んでいる。
10haの畑の85%にはグルナッシュが植えられ、平均樹齢は55年、古い樹は100年を超える。
色合いは濃いガーネット。
熟したプラム、カシスの香り。
濃厚な果実味、強いが円やかなタンニン。
ブラックベリーのコンフィチュール、スパイス、黒い土のニュアンス。
余韻も長く、素晴らしいフルボディ。
セパージュはグルナッシュ80%、シラー10%、ムールヴェードル10%。
熟成はフードル(大樽)で12ヶ月、続いてタンクで12ヶ月。
肉料理によく合って美味い。
ヴィアンドは、鴨、ブルグール。
鴨の焼き色が食欲を誘う。
ブルグールには、パセリとバジルが加えられている。
ブルグールはデュラムセモリナの挽き割り粉。
丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で友人達と過ごす楽しい夜は続きます。