丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
ここは、フランス国家最優秀職人賞(M.O.F.)の受賞に輝くシェフ、エリック・トロション氏の東京店。
ヴィアンドが届く。
蝦夷鹿、グリーンペッパー。
蝦夷鹿のもも肉の焼き色が素晴らしい。
ジャガイモのピューレ、ジュのソース。
カボチャとシシトウのベニエ。
シイタケのベニエも。
蝦夷鹿に合わせ、赤ワインをもう一種類グラスで飲むことにする。
カリフォルニアのオー・ジー・ヴィーが造る、ロダイ、オールド・ヴァイン・ジンファンデル、2020年。
ロダイはジンファンデルの聖地。
プラムやカシス、ダークチェリーの香り。
色合いは濃く、強い果実味と奥行きのあるタンニン、スパイスのニュアンスも。
セパージュは、ジンファンデル85%、プティ・シラー10%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%。
ジンファンデルの平均寿命は30年以上と古い。
熟成は、フレンチ・オークの樽で80%、アメリカン・オークの樽で20%で、11ヶ月。
最後は、まだボトルに残っていた二本目のシャンパーニュを飲み干す。
今夜飲んだシャンパーニュは、ピエール・ド・ブリ、ブリュット、ブラン・ド・ノワール、そしてラリエ、ブリュット、R.018。
入店した時はまだ明るかったが、外はすっかり夜の帳に覆われている。
デセールは、ココナッツのパンナコッタ、マンゴーとぶどう添え。
これは美味い。
たっぷりのパンナコッタも嬉しい。
でも、もうお腹はいっぱい。
濃いコーヒーを飲みながら、今夜の料理やワインについて彼女と話すのも楽しい。
今夜、付きっ切りでサーヴしてくれた野口ソムリエに礼を述べ、店をあとにする。
何時もの通り、お隣の『メゾン・バルサック』のシマウマにご挨拶。
「新丸ビル」の地下に下ると、明日の彼女のブランチと私の朝食用にサラダを何品か購入。
彼女と過ごす、丸の内の素敵な夜でした。