目的の店は、スクムヴィット通りのアソーク駅とプロンポン駅の中間にあるイタリアンのお店、『ヴェラ・ナポリ』。
まだ時間が早いので、店の中は閑散としているが、あと1時間もすれば満席となる人気店。
何時もはもっと遅い時間に来るので、このメイン・ルームは満席で、奥と隣にある第二、第三の部屋のテーブルに着くことが多い。
料理を注文する前に、パンとオリーブオイル、バルサミコ酢がテーブルに届く。
自分好みに調合し、パンに付けて味わいながら料理を待つ。
冷えたハイネケンで喉の渇きを癒す。
タイではシンハが有名だが、飲み過ぎを防ぐためか、大瓶が無くなってしまった。
中瓶では何本も注文しなければならないし割高になるので、大瓶があるハイネケンを選んだ。
ハイネケンと言ってもタイで生産されているので、高価ではないのだ。
三人でビール大瓶を1本注文しても、決して三つのグラスに分けて注ぐようなことはしない。
二つのグラスに目いっぱい注ぎ、空の瓶と空の三つ目のグラスを指さしてどうするかと問い掛けられるだけ。
だから最初から二本の大瓶を注文するのだ。
前菜が届く。
シーフード・サラダ。
オイル&ヴィネガーのシンプルなドレッシングが美味い。
そしてプロシュート。
この盛りの良さが嬉しく、ここに来たときは必ず注文する一品。
これは美味そうだ。
となると、ワインが欲しくなる。
トスカーナのDOCG、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ、2010年。
カステッロ・ディ・クエルチェートの製品。
ワイナリーはキャンティ・クラシコ地区にあり、スーパータスカンのチニャーレで有名。
チニャーレとはイノシシのことで、エチケットにもイノシシの絵が使われている。
2010年と熟成が進んでいるので、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノにしては少し色合いが濃いかもしれない。
口に含むと、フレッシュな香りの中に、甘い果実香と熟成香が心地よく調和している。
ぶどうはDOCG名と同じく、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ。
クエルチェートでは有機栽培されたぶどうを使用している。
バンコクの中心街にある、『ベラ・ナポリ』での楽しい夜の続きは、また明日。