ところが帰国してみると、再び町が華やかになっていた。
この樹には、三種類の花が咲いている。
一番華やかなのが、黄色に紅が入ったこの色。
どちらも春を謳歌しているような鮮やかさ。
これだけ見れば綺麗なのだが、他の二種類が鮮やか過ぎるのだ。
足を止めて良く見ないと、見逃してしまう。
その清楚な美しさに見とれてしまう。
この花も新緑が太陽の光に白く輝くので、注意して見ないと見落としてしまいそう。
白い花は、赤やピンク系に較べると咲き始めが遅いようだ。
何時もは緑一色なのだが、この季節だけ私は白、私は赤、私はピンクと、一斉に自己主張しているようだ。
春の日差しを浴びて、思いっきり背伸びをしているような花々。
何時まで見ていても飽きることが無い。
昨年クリーヴランドで米国人の友人が、この樹の名前をファイヤーツリーと言っていた。
確かに燃え立つような鮮やかな赤である。
春の花々に癒された朝でした。
庭には、春の花々が咲き乱れる。