中華の名店、白金高輪の『蓮香』で友人達と過ごす楽しいディナーの続き。
仔ターサイの雲南省傣族豆豉強火炒め。
傣も豉も常用漢字には無いので、字体がちょっと歪んでいる。
傣族は雲南省に住む少数民族。
豆豉(トウチ)は黒豆を蒸してから塩、麹と酵母を加えて発酵させたあと、天日干しで乾燥させて作られた中華調味料。
この味が好きだ。
発芽大豆、ささげの漬け物、ひき肉炒め。
ここの代表料理の一つ。
ささげはアフリカ原産の豆で、さやいんげんのような長いさやを持ち、その長さは30~70cmにもなる。
これも好きな料理だ。
飲んでいるワインは、ドメーヌ・マルク・テンペ、クレマン・ダルザス、ブリュット・ナチュール、セレクショネ、パー・マルク・テンペ。
料理が美味しいとワインも進む。
六人だとあっという間にボトルが空いてしまう。
この料理は今日のコースに入っていないと思ったら、小山内シェフからの嬉しいプレゼント。
古代蓮根の焼売。
海老と国産ホワイトアスパラの春巻き、唐辛子醤油添え。
ここで春巻きを食べるのは初めて。
mayuさんに選んでもらった二本目のワインは、オレンジワイン。
スペイン、カスティーリャ・ラ・マンチャ州、マンチェラのアルト・ランドンが造る、エンロサード、2021年。
ワイナリーは標高1,100mの高地にある。
ぶどうは、オーガニック栽培したグルナッシュ・グリ100%。
スペイン有機認証機関(SHC)のマーク”SHC”、EUのオーガニック認証マークの”ユーロリーフ”、更に欧州ベジタリアン連合の認証マークの”Vラベル”が付いている。
テーブルが濃い茶色なのでオレンジの色合いがよくわからない。
女性醸造家が手掛けるワインで、発酵は大きなアンフォラで行われ、三ヶ月間の瓶熟を経てリリースされている。
クレマン・ダルザスとの並行飲みも楽しい。
生白魚のふんわりオムレツ。
最近の卵の価格高騰の話しで盛り上がる。
私自身、もう長らく卵を買っていない
白魚がたっぷりで美味い。
ワインを二本飲んだ後は、紹興酒を抜栓。
中粮紹興酒有限公司が造る、黄中皇(ファンジョンファン)10年。
これはとても良い紹興酒だ。
味の違いを比較するため、5年熟成の老酒も抜栓。
青島黄酒の即墨老酒(ジーモウラオジョウ) 清爽。
紹興酒の原料はもち米と麦麹だが、即墨老酒は米と麦麹で醸造され、蜂蜜とクコで味が整えられている。
濃厚な黄中皇に対し、即墨老酒は清爽の名のとおり爽やかで飲みやすい老酒だ。
自家製干し肉、クレソン、葉ニンニク田舎風炒め。
これもとても複雑な味わいで美味い。
欧米系のハーブでもない、インドやアラビア系の香辛料でもない、独特の調味料が使われ、それが素材と良く合って美味いのだ。
友人達と過ごす白金高輪の中華の名店、『蓮香』での楽しい夜は続きます。