六本木の国立新美術館にあるフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で友人達と過ごす楽しい夜の続き。
メンバーは、かずみさんご夫妻、KEiさん、しづちゃん、mayuさん、そして私。
今夜は、「ルーブル美術館展 愛を描く」特別ディナー。
五本目のワインを抜栓する。
南ローヌを代表する造り手、ファミーユ・ペランの、コート・デュ・ローヌ、クードレ・ド・ボーカステル、2015年。
このワインは、シャトー・ヌフ・デュ・パプの最高峰、シャトー・ド・ボーカステルの弟分。
シャトー・ド・ボーカステルの畑の道一本隔てた東側の畑のぶどうで造られている。
セパージュは、グルナッシュ30%、ムールヴェードル30%、シラー20%、サンソー20%。
ヴィアンドは、牛フィレ肉のグリエ、リンゴのピューレと赤ワインのソース、ジャガイモのドフィノワと共に。
右がピノ・ノワール、左がクードレ・ド・ボーカステル。
クードレはカシスやブラックチェリーの香り。
素晴らしい果実の凝縮感、黒い土やスパイスのヒント。
コート・デュ・ローヌの枠を超える素晴らしいワインだ。
並行して飲んでいるピノ・ノワールは、ドメーヌ・アレクサンドル・パリゴ、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ボーヌ、クロ・ド・ラ・ペリエール、2019年。
デセールが届く。
説明は以下のとおり。
4人のアモル(キューピッド)が矢で射抜かれたハートを掲げ、2人のアモルが矢を焼いている構図。
白い的にはハートを外した矢の跡が幾つもあり、本当の愛を見付けるのは難しいことを示し、残った矢を焼いているのは真実の愛は一度きりであることを暗喩しているようだ。
この絵を観た上でデセールを見ると、ハートがまさに射抜かれている。
可愛いアモルのビスキュイが散りばめられ、フランボワーズのソルベが燃え立つような愛を感じさせる。
ここで、かずみさんの奥様のお誕生日のお祝い。
奥様を囲んで、記念撮影。
食後は熱いコーヒーで楽しかった今夜のディナーを締めくくる。
コーヒーカップは表と裏でデザインが異なる。
このカップはここでも買うことができる。
今夜飲んだ五本のワイン。
我ながらなかなか良い選択で、どれも美味しかった。
松尾支配人に見送られ、満ち足りた思いで店をあとにする。
レストランを撮影するには、ここは絶好のポイント。
正面のエントランスは既に施錠されているので、非常口から外に出る。
遠くに見えるのは東京タワー。
雲がかかった夜空に六本木ヒルズの森タワーが聳え立つ。
正門前から後ろを振り返ると、黒川紀章の代表作の一つの建築物は既に灯りが落とされている。
「東京ミッドタウン六本木」まで来ると、大江戸線、日比谷線、千代田線に分かれ、帰途に就く。
しづちゃんと私は乃木坂方面へ。
「メルセデスミー」の『アップステアーズ』の前では、「ここで遊歩さんとシャンパーニュをいっぱい飲んだね」、と思い出に浸る。
乃木坂駅の上には、”恋人の聖地”、桂由美ブライダルサロン。
「ここにはアモルが居そうだね」、と思わず微笑んでしまう。
友人達と過ごす、「ルーブル美術館展 愛を描く」鑑賞と、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』でのコラボディナーの楽しい夜でした。