3月のこと、急遽思い立って北海道へ飛んだ、彼女と過ごす楽しい旅の続き。
激しい雨の中、走り続けること三時間余り、オリックスレンタカーの新千歳空港店に無事到着。
一泊二日で走行距離785kmは北海道ならでは。
車は18時まで借りていたが、彼女がもう一度「美瑛選果」にコーンパンを買いに行きたいというので、二時間半も早く空港に戻ってきた。
車を返却すると、シャトルバスで空港へ。
急いで向かった「美瑛選果」には、無情の立て札。
行きだけでなく、帰りもコーンパンにフラれてしまった。
次は夜のフライトで来て空港内に宿泊し、早朝から並んで買おうということで、リベンジを約束。
仕方が無いので、空港内のショップでお土産を色々購入。
どの店も客が溢れ、特に「ANA FESTA」ではお会計待ちの列が20mくらいも出来ていた。
買い物を終えると、搭乗前に少し食べることにする。
選んでおいた店は、『すし屋 花ぶさ』。
国内線ターミナル内には寿司屋が三軒あるが、一つは回転寿司、一つは立ち食い寿司で、カウンターに座り、目の前で握ってもらえるのは『花ぶさ』のみ。
テーブル席は満席で待っている人も何組か居たが、カウンターは空いていたので直ぐに通してもらえた。
座れたのは良いが、テーブル席から入っている注文の鮨を握るので手いっぱいで、私達の注文は少し待ってくださいとのこと。
そこで飲みながら待つことにする。
私はサッポロのパーフェクト・クラシック。
彼女は白ワイン。
鮨は無理でもおつまみは出せるということで、たこわさ。
生蛸が新鮮でとても美味い。
ワサビが効いているので、涙が出てしまう。
ビールを飲みながら、日本酒も飲みたくなった。
北海道旭川市の男山が造る、男山 特別純米 くーる。
たこわさに良く合って美味い。
彼女は日本酒を一口飲んだだけ。
やはりワインの方が良いとのことで白の二杯目。
三人の職人さんが忙しく働いていたが、一段落ついたようで、ようやく握ってくれるとのこと。
お店の大将が私達のお相手をしてくれる。
大将によると最近は毎日超繁忙で、嬉しいを通り越しているとのこと。
初めての寿司屋では〆た魚を食べるとお店との相性がわかる。
まずは〆鯖。
仕事が細かい。
〆具合も良く、美味い。
続いては貝を三種。
帆立、北寄、鮑。
このあとも何種類か頼んだが、撮影が面倒になってしまった。
私は手で握り鮨を食べるので、撮影の度にお手拭きで丁寧に指を拭かなければならないのだ。
〆は大トロ。
サクッと食べ終えると、大将に礼を言って店を出る。
お店の外観を撮影しようと思ったが、店の前には入店待ちの長い行列ができていたので断念。
お腹も満たされ、ラウンジに移動することにする。
空港内はどこも人で溢れていたが、ANAのラウンジ内はとても静か。
それでも60%ほどの席が埋まっている。
窓から外を見ると、今も激しい雨。
まずはサッポロのクラシック。
彼女と乾杯。
でもあまりビールが好きでない彼女は少し飲んだだけでグラスを私に差し出す。
自分でハーブティーを選んで飲み始めた。
私はと言えば、今度はアサヒスーパードライ。
これは道産のスーパードライなのだそうだ。
おつまみのあられを食べながらビールを飲み進む。
スマホにANAからメールが来たので開くと、私達の搭乗便が30分遅れるとのこと。
時間が出来たので、メーカーズマークをオンザロックスで。
飲んでいるうちに遅延時間はどんどん伸び、とうとう一時間に。
理由は、使用機材の到着遅れ。
ここで遅延のお詫びとして、一人千円のクーポンが配られる。
彼女とラウンジを出て合わせて二千円分のお買い物をし、再びラウンジに戻って飲み続ける。
今度はスーパー・ニッカ。
私達の搭乗便、NH78のオリジナルの出発時間は19時30分、それが20時50分になっている。
大変なのは私達より遅い便で、羽田行きが6便も溜まっている。
ようやく羽田空港に到着したのは22時50分。
タクシー帰宅を覚悟したが、何とか終電に間に合い帰宅することが出来た。
私達よりさらに後の便の皆さんはタクシー利用になったと思うと気の毒だ。
彼女と急に思い立って決行した、楽しくもあり大変でもあった、札幌・函館への旅でした。