今夜は重い赤を飲みたくなった。
そこでセラーから取り出したのは、カリフォルニアのC.G.ディアリーが造る、ジンファンデル、シエラフット・ヒルズ、2006年。
C.G,ディアリーは、史上最古のジンファンデルの畑と言われる、グランドベレ・ヴィンヤーズのオーナーとしても知られている。
このワイナリーのオーナー兼醸造家であるハイム・アリーは、独自の醸造法を開発するなど、ワイン造りに賭ける情熱は抜きんでている。
そしてこのボトルは、何とそのハイム・アリーのサイン入りなのだ。
実は彼のワイン会には参加できなかった。
そこで輸入商に頼んで、サイン入りボトルを入手したのだ。
これは購入した3本のハイム・アリーのジンファンデルの内の1本。
苦労して手に入れただけに思い入れは強い。
セパージュは、ジンファンデル78%、プリミティーボ9%、プティ・シラー9%、テンプラニーリョ4%。
フレンチオークの樽で14か月熟成されている。
ハイム・アリー自身が言うように、このジンファンデルは旧来の重くて泥臭いジンファンデルとは全く異なる。
最初の口当たりは物足りなくさえ感じるが、これがジンファンデルかと思うほどエレガントで、洗練されている。
色々な顔を持つジンファンデルの中でも、既成概念を打ち破るに相応しい1本である。
素晴らしいジンファンデルに酔いしれた、楽しいお家ワインでした。