シカゴのダウンタウンにある『ロウリーズ・ザ・プライムリブ』での楽しい夜の続き。
クレマン・ド・ブルゴーニュを飲み干したので、赤ワインを抜栓。
ボーリュー・ヴィンヤードが造る、コースタル・エステーツ、カベルネ・ソーヴィニヨン、2010年。
ボーリュー・ヴィンヤードはカリフォルニア、ラザフォードに1900年に設立された。
ワイナリーの名前は、フランス語の”Quel beau lieu”から取られたもので、この地を見た創設者の奥様が思わず発した言葉なのだそうだ。
英語で言えば、”What a beautiful place”である。
ラザフォードでは、ぶどう畑の総面積1600haの2/3でカベルネ・ソーヴィニヨンが生産されている。
そこで、カベルネの里とも呼ばれているのだ。
残りの1/3で栽培されているのも、大部分がフランス系の赤用品種である。
ふくよかな果実味と強い熟成感を持ちながら、過度に重くない洗練されたカベルネ。
プライムリブとの相性も良さそうだ。
ここで『ロウリーズ』の名物サラダ、”スピニング・ボウル”の実演が始まる。
前回は若い女性だったが、今回はかなり年季の入った方が作ってくれた。
焦点を当てて写真を撮るのは失礼なので、背景に焦点を当ててパチリ。
氷の上で大きなボウルをぐるぐる回すので、最後ははぁはぁと肩で息をする状態。
そのためサラダをつぎわける手元もおぼつかなく、皿からいっぱいはみ出てしまった。
大きなワゴンがテーブルの横に運ばれ、プライムリブを切り取る儀式が始まる。
色々な大きさのカットがあるが、もっとも標準的な、しかし日本で言えば巨大な”ロウリーズ・カット”を注文。
良く焼けた部分とあまり火を通していない部分に分かれており、私はもちろんレアの部分を切ってもらう。
切り取ったプライムリブには薄めのソースを、マッシュド・ポテトには窪みを作り濃いめのソースを掛ける。
『ロウリーズ』のプライムリブは本当に美味しく、何度食べても飽きることが無い。
今夜も楽しく美味しい、シカゴの夜でした。