銀座の『ポールボキューズ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
ブルゴーニュのヴーヴ・アンバルが造るクレマンのロゼの次は、同じくブルゴーニュのリュリーの白。
クローディ・ジョバールが造る、モンターニュ・ラ・フォリー、2005年。
リュリーは好きな産地。
クローディ・ジョバールは初めて飲む造り手だが、女性醸造家なのだそうだ。
色合いはかなり濃い黄金色。
それでいて酸とミネラルを感じる素晴らしいボディ。
樽香も心地よい。
このワイン、ひらまつが直接輸入しているので、ひらまつ以外では飲むことができないとのこと。
白ワインに合わせた魚料理は、北海道産真鱈のヴァプール、浅蜊と冬キャベツのフリカッセを添えて、エストラゴン風味のソース・ベアルネーズ。
ふわふわの真鱈が美味い。
これはリュリーに合わせて考え抜かれた素晴らしい料理だ。
ボジョレーの帝王、ジョルジュ・デュブッフが造る、ムーラン・ナ・ヴァン、キュヴェ・プレステージ、2009年。
これまた素晴らしいワインが出された。
ムーラン・ナ・ヴァンはボジョレーの中でも最高の地区であり、更にこのキュヴェ・プレステージはグレート・ヴィンテージである2005年と2009年のみしか生産されていないワインなのだ。
デュブッフは数多く手がけるワインの中で、このムーラン・ナ・ヴァンのみを新樽100%で熟成させている。
そのためか複雑なニュアンスを持ち、香りにはバニラやシナモン、ココナッツやスパイスを感じる。
ぶどうは、ガメイ。
今夜の泡、白、赤はブルゴーニュで統一され、一つひとつが素晴らしい選択となっている。
肉料理は、柔らかい豚スペアリブのブレゼ、香草の薫りをのせて、じゃがいものピュレと赤ワインのコルセ。
赤ワインが強いので、しっかりとした味と香りの料理が良く合う。
銀座の『ポールボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜は、まだ続きます。