深夜のコルカタ空港国際線ターミナル。
午前1時を過ぎているが、ゲート前には搭乗待ちの乗客がいっぱいいる。
コルカタからバンコク行きのフライトは深夜に発ち早朝に着くので寝る時間が無い。
時刻表だけ見ると少しは寝ることができるように見えるが、東に飛ぶので時差が1時間半あり、実際には寝る暇など無いのだ。
搭乗までの時間を、ラウンジで過ごす。
眠いが、ここで寝てしまうと飛行機に乗り遅れてしまう。
いよいよ搭乗時間。
ゲートに向かう。
新しくなったターミナルはとても綺麗で、天井には梵語が描かれ、インドらしいアートとなっている。
飛行機の中は何時も同じ風景で、時間を感じさせない。
今まであんなに眠かったのに、目がシャキッと開いてしまう。
こうなると眠れない。
パルメールのブリュット・レゼルヴ。
セパージュはシャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ10%。
こんな普通のグラスでも泡立ちはそこそこ良い。
フルート・グラスで飲むともっと美味しく感じると思うと、少し残念。
前菜はマリネートしたサーモンのサラダ、軽いディルとマスタードのドレッシング。
午前3時近くにこんな食事をしていて良いのだろうか。
でも、美味しくいただく。
この時間の炭水化物は控えようと思っていたが、お代わりをして4枚も食べてしまった。
メインは、チキン・イエロー・カレー、タイ・ホム・マリ・ライス、野菜添え。
インドのカレーではなく、タイのカレーだったのでこのメニューを選択した。
一睡もしない内に、バンコク、スワンナプーム国際空港に向け降下を開始した。
飛行機から見ると、バンコク周辺には池がいっぱいある。
海老を養殖しているのだろうか。
成田行きだと乗継は短いが、羽田行は乗り継ぎ時間が充分にある。
そこで、タイ航空ラウンジのスパを除けばターミナル内唯一のマッサージ・ショップで疲れを癒すことにする。
バンコク市内に較べれば価格は倍以上だが、移動時間を考えれば我慢しなければならない。
薄暗くした施術室で背もたれを倒した椅子に横になり、ぼんやりと外の免税店を眺める。
施術中にきっと寝てしまうと思う。
でも、時間が来れば起こしてくれるので安心。
では、お休みなさい。