丸ノ内のKITTEにある『ドン・ピエール・ハート』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
今夜は個室でゆっくりしていくことにしたので、ワインも三本目に突入。
シャンパーニュ、ロワーヌの白の次は、ヴィンテージ物のボルドー。
オー・メドックのシャトー・シサック、クリュ・ブルジョワ、1997年。
シャトー自体は18世紀から存在するが、1895年以降は同じファミリーによって代々受け継がれている数少ない家族経営のシャトーである。
17年余りの時を経て色合いは少し煉瓦色を帯びているが、しっかりとしたボディは健在。
未だ熟成の余地を感じさせる、素晴らしいワインである。
これでクリュ・ブルジョワとは驚きだ。
もっと格上でも不思議ではない。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー20%、プティ・ヴェルド5%。
これはこのお店の人気メニュー。
私も好きで良く食べているが、赤ワインとの相性は最高。
窓からは離れているので東京駅丸の内駅舎を眺めることは出来ないが、窓側がガラス張りのセラーになっているので閉塞感は無い。
量が少ないのが嬉しい配慮。
でも、お代わりしたくなる美味しさ。
ここでの私の定番はハーブティー。
なにも言わなくても好きなものが出される店はありがたい。
ドーツのコルクは他のスパークリングの物とはちょっと形が異なり、まるでキノコのようだ。
そしてシサックのコルクは17年余を経ているとは思えない位綺麗だ。
彼女と過ごす、丸ノ内の『ドン・ペリニヨン・ハート』での楽しい夜でした。