そこで友人たちと、季節は過ぎているがもう一度ふぐを食べに行くことにした。
選んだお店は秋葉原のふぐの名店、『三友』。
何時も人でごった返している秋葉原の、しかもJR改札口から歩いて三分のところに、こんな静かな場所があるとは驚き。
初めてのお店であるにもかかわらず、店の佇まいに居心地の良さを感じる。
ふぐには白ワインが良いとは思ったが、伝統的な造りのピノも面白いのではと思い、ブルゴーニュの赤を選んだ。
カミュ・ペール・エ・フィス、ジュヴレ・シャンベルタン、2005年。
カミュは保有する16.8haの畑の2/3が特級畑という名門で、設立は1830年。
私が好きな伝統的なピノ・ノワールの色だ。
ベリーの香りを持ち、10年間の熟成を経てしっかりとした凝縮感を持つ。
カミュは当たり外れが大きい。
私が購入したグラン・クリュのボトルでも、5本に1本は外れだった。
でも、このボトルは幸いなことに当たり。
筍や菜の花が美味い。
茶碗蒸しを食べる時は、中にどんな具材が入っているのか宝探しのようでわくわくする。
鶏肉かと思ったら、茶碗蒸しの中身もふぐだった。
皿の模様が透けて見えるのがふぐ刺しの醍醐味。
身も美味いが、近江、遠々江と呼ばれる皮の刺身も好きだ。
友人たちと過ごす秋葉原のふぐ料理屋、『三友』の楽しい夜の続きはまた明日。