虎ノ門ヒルズの『アンダーズ・トーキョー』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
ワインを二本飲んだところで、部屋を出て51階にあるクラブ・ラウンジに行ってみることにした。
真ん中のテーブルにワインや軽食が置かれている。
ここでは、24時間フリー・ドリンクを楽しむことができる。
部屋で少し食べ、キスラーのシャルドネを飲んできているが、ここでもカナッペを軽く食べ、赤ワインを少し飲むことにする。
ワインは、バロン・フィリップ・ド・ロートシルト。
ロートシルト(ロスチャイルド)の普及版のワイン。
これだけを飲めば充分に美味いが、ドミニク・ローランの後では評価するのは酷と言うものだろう。
静かな大人の時間を心行くまで楽しむ。
彼女もこの雰囲気を心から楽しんでいる。
そんな彼女を見ていると、私の心も暖かさに包まれる。
さて、部屋に戻ることにしよう。
エレベーター・ホールは幻想的なデザイン。
和のテイストを活かしながらも、そのデザインには想像を超えるものがある。
一台、一台のデザインが異なり、このエレベーターの中にはどんな意匠が凝らされているのかと、ドアが開く度に心ときめく。
海の底から魚たちが湧きあがってくるような不思議なデザイン。
ホテルのインテリア全体のバランスの中で、どこからこんなデザインを思いつくことができるのだろう。
ホテルの中を観て歩くと、本当に不思議で飽きない意匠に満ちている。
遠くに暗く見えるのが、日比谷公園。
その右先には丸の内のビル群を臨むことができる。
しなやかで、躍動感と力強さに満ちている。
まさに”虎の門”に相応しいシンボルと言える。
虎の門ヒルズにあるハイアットの新ブランド、『アンダーズ・トーキョー』で彼女と過ごす素敵な夜は、まだ続きます。