虎の門ヒルズの『アンダーズ・トーキョー』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
キスラーのシャルドネ、ドミニク・ローランのピノ・ノワールと飲んだあとは、ボルドーのグラン・クリュを抜栓。
シャトー・グリュオー・ラローズ、1994年。
サン・ジュリアンを代表する、第二級各付のグラン・クリュである。
エチケットのリボンのデザインの中には、「王のワイン、ワインの王」と書かれていることでも有名。
グリュオー・ラローズは、彼女も私も好きな銘柄。
今まで一緒に色々なヴィンテージを数限りなく飲んでいる。
そのため、比較的良心的な価格で数本入手することができ、私のセラーで10年近く寝かせておいた。
彼女と共にそのほとんどを味わい、1994年はこのボトルを除くと確かあと1本しか残っていない。
サン・ジュリアンはポイヤックとマルゴーの間にあり、中途半端と言われることもあるが、グリュオー・ラローズはポイヤックの重厚さとマルゴーの優雅さを併せ持つ素晴らしいワインだと思っている。
標準的なセパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン57%、メルロー30%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド4%、マルベック2%。
20年の時を経ても、コルクの状態はとても良い。
コルクにもシャトーの名前とヴィンテージが書かれている。
レアーで注文し、レアーで部屋に届く。
ソースがしっかりしているので、強いボルドーにも良く合う。
ショコラ・ベル・アメール。
日本に合うショコラ造りをコンセプトにするお店。
素敵なデザートのプレゼントに、思わず彼女を抱きしめてしまう。
まだグリュオー・ラローズが残っているので、同じ皿にチーズも盛り付けてしまう。
部屋にあるコーヒーマシンで淹れたてコーヒーを作り、デザートに合わせる。
彼女と過ごす、虎の門ヒルズの『アンダーズ・トーキョー』の素敵な夜はまだ続きます。