セラーを覗き、1本のボトルを取り出す。
夏であればブラン・ド・ブランを選ぶが、この時期だとブラン・ド・ノワールを飲みたくなる。
そこで選んだのは、ジャン・ノエル・アトン、シャンパーニュ・ブリュット、クラシック・ブラン・ド・ノワール。
メゾンは1928年創業で、現在のオーナーのジャン・ノエル・アトンは三代目。
家族経営のシャンパーニュ・メゾンである。
数々のシャンパーニュの中から選ぶときには、エチケットよりもこのエンブレムがジャケ買いの決め手となりそうだ。
でもアトンの名前を知っている人には見付けやすいし、ブラン・ド・ノワールの文字が見やすいのはとても良い。
グラスが冷えていなかったので、グラスに大きな泡が付いてしまった。
実際には、勢いのある綺麗な泡立ち。
口に含むと、黒ぶどうの凝縮感がいきなり口中に広がる。
伝統的な造りの、好きなタイプのブラン・ド・ノワールだ。
セパージュはピノ・ムニエ60%、ピノ・ノワール40%。
18か月以上の熟成期間を経てリリースされている。
ジャン・ノエル・アトンの頭文字、JNHが描かれている。
ミュズレのコレクションに加えておこう。
グラン・ヴァン・シャンパーニュと書かれている。
上部を見ると、コルクの専門メーカー、DIAM社の製品であることがわかる。
DIAMのスパークリング・ワイン用のコルクが、Mytikなのだ。
シャンパーニュには知らないメゾンがまだまだある。
これからも新しいシャンパーニュに出会うのが楽しみだ。
今夜も美味しい、お家シャンパーニュでした。