博多の警固にある隠れ家フレンチ、『ル・フラマンローズ・アムリタ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
シャンパーニュは、シャルル・エドシック、ブリュット・リゼルヴ。
ブルゴーニュの赤ワインは、ドメーヌ・ダニエル・リヨン、ニュイ・サン・ジョルジュ、ヴィエイユ・ヴィーニュ、2009年と飲み進んできた。
料理も、アミューズ、冷たい前菜二皿、温かい前菜一皿を食べ、いよいよメイン料理となった。
魚料理は、オマールエビ・テールのソテー。
バターソースが香ばしい。
オマールもソースも濃厚なので、強いピノにも良く合って美味い。
昨日の記事でジビエが好きだと書いたが、羊も大好きだ。
敢えて羊と記したのは、上品なラムも美味しいが、臭いのあるマトンも好きだからだ。
イランに行って毎日マトンを食べ、同行者全員が臭いに辟易しても、私一人だけは平気だった。
香りの強いものが好きだと伝えたので、しっかりと熟成した美味いフロマージュ、4種が届いた。
美味いピノに旨いフロマージュ、至福のひと時である。
三種類あり、フロマージュとの相性を考えながら選ぶのも楽しい。
でも彼女はまだ帰りたくない様子。
今夜の店を心行くまで楽しみたいようだ。
そこで、グラスでシャンパーニュを飲むことにする。
グラスで頼むと、グラスの種類が変わった。
このグラスも素敵だが、ピントが後ろに並べた今夜飲んだボトルに合ってしまった。
私も少し酔ったようだ。
時間はとっくに午前零時を回っているが、夜道は更けないものだ。
そこでナイト・キャップに強いモルト・ウイスキーを飲むことにする。
アイラ・モルトの、ラガヴリン、16年。
好きなモルトで、自宅のスピリッツの棚にも3本置いてある。
一番好きなアイラはポート・エレンで、先日も記事に書いたばかりだ。
ヨード香の強い独特のモルトで、慣れないと飲みづらいのだが、彼女は私の影響でアイラがすっかりお気に入りとなっている。
丸く削った氷を通してグラスの模様が見える。
「美しい」とつぶやく。
「え?」と首を傾げる彼女。
「今夜の君」と答える私。
『ル・フラマンローズ・アムリタ』で過ごす博多の夜は、素敵に更けていきました。