銀座の『アルジェントASO』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
シャンパーニュ、コート・カタラン、リュリー・プルミエ・クリュ、コート・デュ・ヴィヴァレと飲んだあとは、デザート・ワイン。
伝統を重んじる『ひらまつ』のコース料理では、デザート・ワインは必須アイテム。
ソーテルヌのシャトー・カントグリル、2006年。
ボルドー大学醸造学部で教鞭を取り、4つのシャトーのオーナーでもあるドゥニ・デュブルデュー博士が造る貴腐ワインである。
完熟した柑橘系の香り。
蜂蜜、アプリコット、黄桃のニュアンス。
甘さの中にエレガントさを兼ね備えた貴腐ワイン。
セパージュはセミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%で、オーク樽を18ヶ月間熟成されている。
彼女は貴腐ワインは苦手なので、何時もの通り私が二杯飲む。
彼女はと言うと、何とソムリエにお願いしてリュリー、プルミエ・クリュを注いでもらっている。
ドルチェは、黒無花果のコンポスタ、長月の彩り。
季節感があってとても美しい。
無花果を割ると、中にはクリームチーズ。
この濃厚な味がたまらなく美味しい。
食後の濃い目のコーヒーは、癒しのひと時。
「やっぱり『アルジェントASO』は美味しいわね」と彼女も満足した様子。
そんな彼女を見て、とても愛おしく思う。
ビスコッティーニはとても可愛い。
「どうしよう。食べたいけど、お腹いっぱいなの」と言いながら、彼女は全種類を制覇。
私もつられて、全ての種類を口に運ぶ。
ワイングラスが帰りを見送ってくれる。
この向こう側に通常のダイニングルームがあるが、今夜は貸し切りパーティなので真っ暗。
店を出ると、銀座をしばらく散策。
銀座通りのこの交差点は一番華やか。
こちらにはシャネル。
その向かい側には、ルイ・ヴィトン。
もう一つの角には、カルチェ。
9月28日にオープンしたばかりだ。
そしてその向かい側には、ブルガリ。
素敵な料理をいっぱい食べ、美味いワインをいっぱい飲んだ後の散歩は気持ちが良い。
彼女と過ごす銀座の夜は、素敵に更けていきました。