六本木ミッドタウンの『ボタニカ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
ドラピエのシャルル・ド・ゴールを飲み干すと、抜栓してもらっていた赤を出してもらう。
ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド、ボーヌ、プルミエ・クリュ、ブシュロット、2005年。
ジャド家が代々受け継ぐ自社畑で構成されるドメーヌで、ブシュロットはボーヌのプルミエ・クリュの中で最高の畑の一つと言われている。
広葉樹の落ち葉や腐葉土の香り。
麝香や丁子のニュアンスも。
酸もあり、まだまだ熟成のポテンシャルを持つ。
「美味しい。貴方が好きなタイプのピノね」と彼女。
「今夜はシャンパーニュは君好みのピノ、赤は私好みのピノで嬉しいね」と私。
コルクの長さは充分で品質も最高級。
肉料理は、北海道産蝦夷鹿のロースト、小さなトゥルト、ラ・フランスと根セロリのピュレ、シャルトリューズ香るソースと共に。
鹿肉は二人の好物。
ピノ・ノワールに合って美味い。
窓際のテーブルなので、東京の夜景が美しい。
すぐ横のガラス戸を開け、テラスに出てみる。
テラス席もあるが、冬の今は使われていない。
春になったら、テラス席でシャンパーニュを飲むと楽しそうだ。
4階から見下ろすスターライトガーデンが美しく輝く。
ミッドタウンのスターライトガーデンは毎年観に来ている。
次々と変わる光の芸術、見飽きることが無い。
「寒い、室内にもどりましょ」と彼女。
テラスから見ると、室内の客はだいぶ減っている。
今夜もゆっくり食事をしているので、時間が遅くなったようだ。
席に戻ると、残ったワインに合わせ、フロマージュを出してもらう。
モン・ドール、エポワース、ミモレット。
フロマージュを食べながらも、彼女との話は絶えない。
ア・ヴァンデセールはブランマンジェ、でも写真撮り忘れ。
デセールは、新潟産コシヒカリのリ・オレ、水晶文旦、カンパリグレープフルーツのグラニテ。
飲み物は、ホットコーヒー。
カップとソーサーのデザインは、葉っぱ。
『ボタニカ』という名前に相応しい。
ミニャルディーズ。
お腹はいっぱいだけど、手が出てしまう。
う~ん、美味しい。
カップとソーサーのデザインが気になったので、裏返してブランドを確認。
そこには”ボタニカ”と記載されており、特注品だとわかる。
彼女も今夜のワインと料理に満足した様子。
少し赤みのさした顔が、美しく輝いている。
六本木ヒルズの『ボタニカ』で彼女と過ごす楽しい夜は、素敵に更けていきました。
2016年は早くも大晦日。
一年間、ブログを通じてお付き合いくださり、ありがとうございます。
皆様、良い新年をお迎えください!