エントランスは、蓮の花を敷き詰めたデザイン。 正面の窓の外には、丸の内パークビルの照明が明るく輝く。 パークビルは、ブリック・スクエアがある人気のビルである。
今夜は久し振りに、丸ビル35階にある『マンゴツリー東京』を訪れた。
テーブルでは予約席の札を背負った象の置物が睨みを利かせている。
まだ時間が早いので客はまばらだが、あと1時間もすると満席となる。
女性客が多いのも、この店の特徴。
彼女が到着する前に、白、赤のワインを選んでおいた。
少し遅れるとメールがあったので、料理も選び、ワインも抜栓しておいてもらう。
彼女が到着したので、席を立って迎える。
私たちの指定席は店の入り口から遠いので、彼女が颯爽と歩いてくる姿を眺めることができる。
今夜の白ワインは、イタリア、ウンブリア州のオルヴィエート・クラッシコ・テッレ・ヴィテーナ、2011年。
ウンブリアの名門、パラッツォーネのワインである。
もっと薄い色を想像していたが、結構濃い干し草色。
オルヴィエートは生産量の拡大が災いし、安いワインの代名詞となっていたが、パラッツォーネは本来の5種類のぶどうを用いた高品質のワイン造りを行っている。
確かに、辛口だがミネラル感も熟成感もしっかりとある素晴らしい仕上がり。
ぶどうは、ブロカニコ、ヴェルデッロ、グレケット、マルヴァジア、ドルベッジオの5種。
最初の前菜は、シェフのおすすめ。
ヤム・プラー・ムック、アオリイカと天草唐辛子沖縄産ホラバーのサラダ、マナオとナンプラーのソース。
二人の皿に取り分ける。
蘭の花は彼女の皿に載せた。
天草唐辛子が当たりだったようで、かなりホット。
二皿目はソム・タム・タイ、ナッツを効かせたフレッシュ・グリーンパパイヤのサラダ、パームシュガーとマナオのドレッシング。
この料理は本来かなり辛いが、今夜はすこし辛さを抑えて作ってもらった。
これも私が二人に取り分ける。
左に見えるのが生のキャベツで、甘みがあるので口が辛さに耐えられなくなるとキャベツを食べて冷ますのだ。
さて、赤ワインと料理の続きのご紹介は、また明日。