彼女と恵比寿で待ち合わせ。
車で向かった先は、大邸宅の一軒家レストラン、『リストランテASO』。
旧山手通りに面しているのは、『カフェ・ミケランジェロ』。
この中を通り抜け、奥に進むと『リストランテASO』に至る。
『リストランテASO』と言えば、この樹齢300年の欅の林。
代官山の中でも、緑に覆われた憩いの場である。
昭和初期に建てられた洋館を改装し、『リストランテASO』が生まれたのは1997年。
中庭には美しい花が絶えることが無い。
レセプションを過ぎ廊下を進む。
この先の左のドアを入ると、メイン・ダイニング・ホール。
私達の今夜のテーブルは、ホールの一番奥の中央。
向こうに見えるのが、ホールの入り口のドア。
マントルピースのすぐ横。
このホールでは最上の位置だ。
テーブルに置かれた今夜のメニューをチェック。
どんな料理とワインに出会えるか楽しみだ。
まずはシャンパーニュ。
ドゥラモット、ブリュット、ヒラマツ。
ドゥラモットが『ひらまつ』のために造るスペシャル・キュヴェ。
ドゥラモットは、サロンの姉妹メゾンとして有名。
サロンが造られなかった年のぶどうは、全てドゥラモットで使われている。
(サロンはこの100年で37回しか造られていない。)
文句なく美味しく、どんどんグラスを重ねてしまう。
セパージュは、シャルドネ50%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ20%。
シャルドネは、コート・デ・ブランのグラン・クリュのぶどうが使われている。
シャンパーニュのお供は、グジェール。
フロマージュを練り込んだシューがシャンパーニュに良く合う。
最初の皿は、様々な前菜の盛合わせ。
私のホタテの殻は、紫。
彼女のホタテの殻は、オレンジ。
どちらも綺麗な色だ。
テーブルの隣のサイドボードに、コーヒー・サイフォンが届き、火が付けられた。
下にコンソメスープ、上に刻んだポルチーニ。
コンソメスープが熱せられると、左側のように上に上がり、ポルチーニの味と香りが付く。
そして火を落とすと、右側のようにスープは下に戻る。
楽しいパフォーマンスだ。
代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』で彼女と過ごす素敵な夜は、続きます。