今夜は彼女と大好きなフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』でディナー。
恵比寿で待ち合わせると、車で代官山に向かう。
代官山フォーラムには、美しいLEDの飾り付け。
冬は陽が落ちるのが早いので、早めのディナーの時間でも既に飾りが点灯している。
代官山フォーラムの建物に囲まれた中庭の真ん中に、『メゾン』の入り口がある。
『メゾン ポール・ボキューズ代官山』の表示の裏に、地下に降りる階段がある。
そう、『メゾン』はこの広い敷地全体の地下に広がっているのだ。
今夜はメイン・ダイニングでのディナー。
エントランスでコートを預け、先﨑支配人に案内されて長いコリドーを進む。
右側には、大きなキッチン。
コリドーの突き当りには、美しい生花。
百合の香りが漂う。
まだ時間が早いので、メイン・ダイニングには他に客は居ない。
彼女と二人で借り切ったようで気持ちが良い。
私達のテーブルは、メイン・ダイニングの一番奥の半個室。
この部屋で一番の上席であり、私は10数年前、ここが『シンポジオン』だった頃からこのテーブルを利用している。
幾つもある日本の『ポール・ボキューズ』の中でも、ここは旗艦店なので、ナプキンも他の店とは異なるデザインと色。
PとBの頭文字の上に、Mがあしらわれたロゴマークとなっている。
最初は、シャンパーニュ。
ドゥラモット、ブリュット、ヒラマツ。
シャンパーニュの名門メゾン、ドゥラモットが『ひらまつ』のために造るスペシャル・キュヴェ。
実にエレガントで芳醇なシャンパーニュだ。
コート・デ・ブランのシャルドネが50%も使われ、残りはピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ20%。
36か月間の熟成を経てリリースされている。
シャンパーニュのお供はグジェール。
フロマージュの香りが詰まったシューは、シャンパーニュの素敵な伴侶。
アミューズ・ブーシュは、カリフラワーのポタージュ、トリュフの香り。
寒い冬に温かいポタージュで身体がほっこり暖まる。
ここのバターは、何時もエシレ。
エシレバターが人気となったのは、10年ちょっと前位だろうか。
今も丸の内のブリックスクエアのお店は買い求める客で混雑している。
今夜のパンは二種類。
どちらも美味しく、これだけでワインが進む。
代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の始まりです。