代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
メインダイニングルームの入り口には、ポール・ボキューズさんと平松宏之さんの肖像画が飾られている。
改めて、1月20日に他界されたポール・ボキューズ氏のご冥福をお祈りいたします。
廊下の片隅に、ポール・ボキューズさんのサインを見付けた。
2005年にここを訪れているようだ。
シャンパーニュ、ドゥラモットを飲み干すと、白ワインをグラスで注文。
クロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2012年。
ペサック・レオニャンのトップ・シャトー、ドメーヌ・ド・シュヴァリエがソーテルヌで造る辛口の白ワイン。
美味いので何度も飲んでいる銘柄。
セパージュは、セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%。
私が選んだ前菜は、鴨フォアグラのテリーヌ、プラムのコンポート、ポルト酒のエッセンスと共に。
フォアグラのテリーヌは生の食感。
濃厚な旨さが口の中に溶けて広がる。
白ワインの二杯目は、シャルドネ。
ブルゴーニュ、マコネのプイィ・フュイッセ。
ドメーヌ・J.A.フェレが造る、プイィ・フュイッセ、オトゥール・ド・フュイッセ、2008年。
フェレは1840年創業の、プイィ・フュイッセを代表するドメーヌ。
今はメゾン・ルイ・ジャドの傘下に入っている。
強い果実の凝縮感。
9年の時を経て、熟成感も素晴らしい。
プイィ・フュイッセの最良のぶどうを用いて作られるヴィラージュで、醸造は50%がステンレスタンク、50%がオーク樽。
醸造責任者はオドレ・ブラチーニという若き女流醸造家。
先月、銀座の『アイコニック』で2010年を飲んだばかりだ。
彼女の前菜は、オマール海老のカソレット、アルモリック風。
アルモリックは7世紀ごろのフランス西部の地域の名称で、アルモリック風は、ブルターニュのオマール海老と、アーティチョーク、シードルヴィネガーのソ-スを特徴とする料理。
彼女はオマール海老が好きなので、大満足の料理。
カソレットに入ったポール・ボキューズのマークが可愛い。
赤ワインは、彼女が好きなブルゴーニュの造り手のものを選んだ。
早めに抜栓しておいてもらうことにする。
選んだワインは、ドメーヌ・ダニエル・リヨン、ニュイ・サン・ジョルジュ、プルミエ・クリュ、レ・オー・プリュリエ、2003年。
飲むまで抜栓後時間が短いので、デカンタージュすることにした。
代官山の『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。