根津のワイン・ビストロ、『TAMAYA』でちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
ピノ・ノワールのボトルを飲み干すと、ちょっと面白いワインを抜栓。
ここでスパークリングを飲むことにしたのだ。
ロゼのスパークリングで、再び乾杯。
二人ともスマホで撮影しているので、グラスを持つ手が左手なのが面白い。
受けを狙って選んだワインは、スペイン、カタルーニャ州ペネデスのロジャー・グラートが造る、カヴァ、ロゼ、ブリュット、ミレジム、2014年。
瓶内二次発酵後、18ヶ月間熟成させている本格派。
ぶどうは、ガルナッチャ60%、モナストレル35%、ピノ・ノワール5%。
ちぃさんのご希望による、ガレット。
そば粉のガレット、ブルゴーニュ風。
真ん中に温玉が載っているので、半分に切ると黄身が流れ出る。
これをこぼさないように、手早く二つの皿に取り分けた。
メイン料理は、岩中豚ロースの低温ロースト、リンゴと赤キャベツのプレゼとセルベルドカニュ、ポルトのエッセンス。
セルベルドカニュは、フレッシュチーズを使ったリヨンの郷土料理で、直訳すると絹職人の脳みそという意味。
低温調理された岩中豚が柔らかく美味い。
ここは酒販店が経営するビストロなのでワインの品揃えが豊富。
それに料理も美味いので、ワイン好きには嬉しいお店だ。
ところで、トイレの洗面台が面白い。
いわゆる洗面台が無く、大きな陶器の壺になっているのだ。
美味いワインと料理に満足し、店をあとにする。
でも、夜とは言えまだ時間は早い。
そこでもう少し飲むことにし、酒と魚が美味いお店、『日本酒 多田』にちぃさんをご案内する。
ところが何と、「研修のためお休みをいただきます」との張り紙。
そこで目についた初めてのお店、『カトマンズ・キッチン』に入る。
店の前には象の頭。
ネオンサインも少し怪しげ。
店内は思ったより広い。
ネパール人の店員さんが迎えてくれる。
壁にはネパールの地図。
テーブルの横の壁には、チベット仏教やネパール仏教で使われる”摩尼車”が埋め込まれている。
充分にワインを飲んできているが、不思議なことに、店が変わればまた飲みたくなる。
ドラフト・ビアで乾杯。
右手で写真を撮っているので、ここでもジョッキを持つ手は二人とも左。
ビールのお供は、パパド。
バトマス・サデコ。
揚げた大豆を辛いスパイスで和えたもの。
間違って青唐辛子を食べてしまい、あまりの辛さにむせてしまう。
するとネパール人の店員さんがラッシーを持って駆け付けてくれた。
「青唐辛子を食べると辛いので気を付けて下さい」とのこと。
こんな配慮が嬉しい。
ヒマラヤン・スパイシー・チキン。
フライド・チキンをスパイシーなソースで和えているが、それ程辛くなく美味い。
マトン・セクワ。
羊肉の炭火焼。
ラムは好きでよく食べているが、マトンを食べるのは久し振り。
確か、10数年前にテヘランで食べて以来だ。
これは間違いなくマトン、臭いもあるしとても硬い。
これは何を飲んだのだろう。
ラム・サワーだったような気がするが、記憶は定かではない。
〆はカレー・セット。
これだけ食べているのに、更にナンとライスとカレーとは。
既に理性を失っている証左。
でも、このカレーはなかなか美味しかった。
夕方早い時間から飲み始めたが、気が付けば夜もかなり更けてしまった。
ちぃさんと過ごす、本郷~向ヶ丘~根津の楽しい半日でした。