ルイ・ヴィトンの前に停車するストレッチリムジン。
ここはニューヨーク、それともロサンゼルス・・・いえいえ銀座です。
久し振りに彼女と銀座でお買い物。
サフランさんがお好きなショーメの銀座本店も無事改装を終え、6月初めに再オープン。
雨が止み、雲は多いながらも薄日が射してきた夕方の銀座。
買い物の後は、何時ものフレンチに向かう。
何時ものフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ銀座』。
今年10回目の訪問である。
今日も早い時間に入店したが、既に何組かの客が来ている。
窓の外には、首都高と外堀通り、そして銀座東急プラザとその先にちょっとだけ東京タワーが見えている。
何時もの席に着き、今夜のメニューを検討。
ソムリエの大友さんが、今夜のアペリティフを注いでくれる。
美しいピンクのスパークリング。
チェリー・リキュール、クランベリー・ジュースをスパークリング・ワインで割ったカクテル。
使われているスパークリング・ワインは、何時ものクレマン。
ヴーヴ・アンバルが造る、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2014年。
前菜は、小エビとアボカドのサラダ、ミモザ風、ソースオロール。
下側には、アボカドとブロッコリー。
その上には海老、そしてインゲン。
ソースオロールは、ベシャメルソースに裏漉ししたトマトとバターを加えたソース。
空いたお腹が喜びの声をあげる美味しさ。
フランスから生地が冷凍で届き、ここで焼かれたバゲット。
今年三月からこのバゲットに変わって一層美味しくなった。
白ワインは、ロワールの好きな造り手のもの。
アルフォンス・メロのサンセール、ラ・ムシエール、ブラン、2010年。
アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門で、サンセール最大の造り手。
少しグリーンを帯びた淡い黄金色。
グレープフルーツ等の柑橘系の香り。
活き活きとした酸、強いミネラル、そしてそのあとに感じる熟成感が素晴らしい。
ラ・ムシエールは、サンセールの丘の最上部にある、”メロ家の宝”と称される最良の畑。
ソーヴィニヨン・ブランの平均樹齢は40年で、栽培はビオディナミ。
長崎産赤イカのベニエ、サフランの薫るリゾットと南仏風野菜。
サフランの香りが食欲を誘う。
カラスミのパウダーが少し掛けられている。
赤イカのベニエも香ばしく、旨味がぎゅっと詰まっている。
「サンセールとお料理がとても良く合うわ」と彼女。
「そんなに飲んじゃ、赤が飲めなくなっちゃうよ。今夜の赤も美味しいからね」と私。
銀座の何時ものフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ』で彼女と楽しむ寛ぎディナーは続きます。